文:山田山太
過酷な環境での仕事を強いられる消防士。強靭な肉体や運動能力が求められるため、男性がやるものというイメージがあるかもしれない。
しかし、固定観念を覆す出来事が起きたと今、SNS上で話題となっている。
当日のシフトの消防団員全員が女性
アメリカ・フロリダ州パームビーチガーデンズで活動する「ファイアファイターズ・トゥ・ザ・レスキュー」は、1963年に発足した歴史ある消防団だ。地域の公務員を手助けする目的で、ボランティアで結成されている。
そんな同消防団で9月19日、歴史的な瞬間が訪れた。この日のシフトに割り当てられた隊長、運転手、消防士、救助隊長、救助隊員と、それぞれの役割に配置された消防団員5人が、なんと全員が女性だったのだ。
当日、救助隊長を担当したジュリー・ダドリーさんは、自身のInstagramにこの時の様子を投稿。「今日は歴史的な日です!部署全員、女性消防団員が揃ったのは今日が初めてのことです!しかも20代から50代まですべての世代が揃いました!」とコメントすると、4000件もの「いいね」が寄せられた。
また、この日の救助隊員だったクリスティナ・クラコウスキさんは『Good Morning America』の取材に「私たち女性の背中を押してくれる素晴らしい出来事だと感じていますし、とても大きなことを成し遂げたんだと謙虚な思いになりました」と話し、「私たちは皆、少ない人数ですが、女性同士互いを鼓舞しあっています。お互いの最大のチアリーダーなんです」と思いを明かした。