LIFE STYLE | 2020/09/17

筋ジストロフィーの息子の電動車イス募金のため、超高所恐怖症の父親がスカイダイビングに挑戦

文:滝水瞳
子どもが危機にさらされた時、親は手段を択ばず命を懸けて子どもを救おうとするだろう。
並々ならぬ意気込みで...

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1カ月足らずで目標達成

ジョシュさんが募金をウェブサイトで呼びかけたところ、寄付金は1カ月足らずで目標金額を達成。こうしてジョシュさんのスカイダイビングの挑戦が決定した。当然「私はスカイダイブが怖いです」と本音を漏らすジョシュさんだが、同時にザック君への熱い思いもある。「結局のところ20分程度の嫌な時間です。それを我慢すればザックが欲しい車イスを手に入れられます」と意気込んでいる。当日は同じく高所恐怖症の友人も一緒に飛んでくれるという。

ジョシュさんの並々ならぬ思いとオンラインでの熱い応援を受け、近頃のザック君の目は輝きを増している。「もし電動車イスが手に入ったら外に行けるね」「ポケモンGOで遊べるね」と8歳らしい喜びを口にしているとのこと。現在も募金は呼びかけられており、これまで約600人が寄付を投じている。集まった寄付金は電動車イスの購入に充てる他、ザック君の医療費に使われる予定だ。

まさに「清水の舞台から飛び降りる」というのはこのような覚悟のことだろう。決戦の日は9月22日。息子への愛情から生まれたジョシュさんの大空への挑戦は、多くの人の期待を乗せている。


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