エアコンの下はウイルスを撒き散らす状況に
『Emerging Infectious Diseases』でもエアコンの気流によるウイルス感染の可能性が述べられている。中国・広州では、レストランで別々のテーブルに座っていた3つのグループの間で感染が拡大。エアコンによる気流の流れが、飛沫感染と一致していたという。
また、レスター王立診療所のウイルス学者のジュリアン・タン博士は、特に人が話す状況であるバーやレストランでの感染拡大の危険性を指摘。「エアコンの下で座っていると、ウイルスを撒き散らす状況になるかもしれません」と注意を促した。そして、「エアコンのフィルターではウイルスを遮断することはできず、感染を広げることになるかもしれません」としている。
これから夏にかけて気温が上昇した場合、熱中症予防のためにはエアコンの使用は必要不可欠。しかし、今後はウイルス感染を防止するため、適度な換気にも気を配る必要がありそうだ。