ヒトへの臨床実験も間もなく
研究チームは、「ErSO」が攻撃的な乳がんの進行を食い止め、さらに乳がん細胞を破壊する新たな研究の糸口となり、転移にも対抗できる新しい抗がん剤を開発できる可能性があると期待している。『Interesting Engineering』によると、今後エストロゲン受容体のがんに対する人での臨床試験を、ドイツの製薬大手のバイエル社と進めているという。
この新薬によって乳がん治療が大きく前進し、将来的に多くの患者が救われることは間違いないだろう。こうした医療の進歩で、一日も早く「がんは100%治る病」になってほしいと願う。