文:角谷剛
いじめられ、苦しんだ少女を救った母親
メキシコの首都、メキシコシティーで生まれたアダラ・ペレス・サンチェスちゃん(9歳)は、5歳で小学校、6歳で中学校、8歳で高校の課程を終了し、現在2つの大学でシステム工学とインダストリアル・エンジニアリングを学ぶ天才少女だ。アダラちゃんのIQは162で、アルバート・アインシュタインとスティーブン・ホーキングが記録したとされるIQ160を上回る。
『Yucatan Times』によると、そんなアダラちゃんは3歳の頃に自閉スペクトラム症の一つであるアスペルガー症候群と診断されたという。そのため、社会的なコミュニケーションに困難を抱いていた。学校に馴染むことができず、いじめられることも多かったアダラちゃん。次第に元気を失くしていき、ふさぎ込むようになった。その様子を見かねた母親のナリーさんは、アダラちゃんを学校に通わないで良いようにした。
その後、ナリーさんとアダラちゃんはセラピーに通う中で、アダラちゃんが類い稀な知能の持ち主であることが判明。現在の教育環境が合っていないと感じたナリーさんは、アダラちゃんにふさわしい教育環境を与えることにした。
次ページ:天才少女にアリゾナ大学学長が手を差し伸べる