NFTとデジタル・アートを結びつける
NFT自体もデジタル・データなので、その中に情報を記録することができます。そこに、オリジナルのデジタル・アートがどこにあるのか、誰が作者なのかといった情報を書き込むことで、デジタル・アートであっても、世界で1つしかないオリジナル・データであることを証明できるようになります。
今、こぞって、デジタル・アーティストがNFTを利用しようとしているのは、自分の作品であるという証明、オリジナル・データの証明ができるから使い始めています。面白いことに、オリジナルの1点だけでなく、限定10点というように、同じデータに10個のNFTを作ることで、限定10点販売といったことも可能になっています。
NFTは改ざんできないのか?
NFTは、デジタル・アート作品のオリジナルであることの証明に使えるという意味が、なんとなく分かったのではないでしょうか?
ただ、ここまで分かってくると、NFT自体もデジタル・データなので、コピーされたり、内容を改ざんされたりすることは、どうなのか気になります。
リアルのアート作品でも、それに付いている鑑定書まで偽造されることがあります。そうなってくると、鑑定書があるからといって本物とは限りません。さらに、鑑定書だけが本物で、贋作がセットになっているケースもあり、まさに玉石混交。
NFTの場合は、簡単には改ざんなどできないようになっているのですが、その点については、ブロックチェーンについて知っておく必要があります。次回は、NFTとブロックチェーンについて説明したいと思います。