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アメリカ合衆国の独立宣言にはこう記されている。『すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている』と。
自由と平等を掲げるアメリカに世界中の人がチャンスを求めて渡り、世界を牽引する経済発展をアメリカは遂げました。人種、世代、文化を超えて世界中の優秀な人材がアメリカに集まりイノベーションを起こしたのです。その最もインパクトが大きかったものの一つがインターネットです。
そんなアメリカも2008年以降急速に規制を強化し、人種問題の再加熱で自由と平等のシンボルも揺らいでいます。揺らぐ世界情勢の中、2008年のリーマンショックの灰の中から生まれたのがブロックチェーンであり、ビットコインです。
仮想戦士ロイ
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早稲田大学中退。メルボルン大学物理学部卒。シンガポール在住。元プロゲーマー。クラウドファンディングやE-sports x Lifestyle のブランド立ち上げを経て現在クリプトに夢中な28歳。自宅でETHのマイニングを行ったり5つ以上のブロックチェーンでDeFiを利用した資産運用を行う。クラブハウスでブロックチェーンプロジェクトのホワイトペーパーの解説もしており、常にクリプトの最前線の情報を仕入れている。
ブロックチェーンは新しいインターネットそのもの
私は大学に入っても授業より自分の関心があることばかり勉強してました。好奇心が赴くままにゲーム、アニメ、投資、歴史と時間さえあれば情報をかき集めていました。人生をどう攻略しようか。常にこの問を自分に投げかけて未来を想像しながら興味のあることに没頭する日々。
気が付いたらE-Sportsの大会に出てアメリカのチームに入っていました。E-sportsという分野は常に新しいサービスが立ち上がり、古いゲームは淘汰されていきます。私がやっていたゲームも淘汰されました。別に怒りは湧かなかったし、より洗練されたサービスが時代を切り拓いていくことが当たり前に思えたからです。
人生をどう攻略しようか。攻略するには常に最も優れたツールを最大限に活用しないといけない。インターネット、SNS、YouTube…自分が強くなるためにはすべて活用しより人生を有利に進めていく。そんな中、自分の前に現れたのがブロックチェーンでした。
2020年の10月に大学の同級生だったロバートと久々に情報交換を行っていたら、どうやらビットコインが今とてもHOTらしいと。ブロックチェーンは新しいインターネットそのものなんだ、とロバートが熱く語っていました。正直、自分はロバートほどビットコインというものをよく知らなかったし、そんな怪しい通貨モドキを欲しいとも思いませんでした。新しいインターネット? 少し大げさなんじゃないか? そう軽くあしらっていました。まあ、ただ何やらすごいらしい、そして家のゲーミングPCの電源を付けておくだけでマイニングと呼ばれる作業ができてお金が入ると。失うものなんてないしとりあえずやってみよう。それがすべての始まりでした。ブロックチェーンという技術がどれほどの可能性を秘めていたか、何も知らずに私の旅が始まりました。
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