ITEM | 2021/05/29

米女子高生3人組、卑劣なデートレイプドラッグから身を守る「スマートストロー」を開発

文:山田山太
飲み物に薬物を混入させ、相手の意識を奪い性的暴行に及ぶ手口が、世界的に問題となっている。ここで悪用される...

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文:山田山太

飲み物に薬物を混入させ、相手の意識を奪い性的暴行に及ぶ手口が、世界的に問題となっている。ここで悪用される薬物は「デートレイプドラッグ」と呼ばれ、無味無臭のため飲み物に入っていても気付くことができず、また服用後も体内に証拠が残りづらく、犯行を証明することが難しいとされている。

この卑劣な犯罪に対し、アメリカの女子高生らが画期的なアイテムを開発した。

薬の入った飲み物につけるとストローが変色

米国フロリダ州マイアミの高校に通うヴィクトリア・ロカさん、スーザン・カペロさん、カロリナ・バイゴリさんは、デートレイプドラッグ対策として「スマートストロー」を開発した。彼女らはアントレプレナーシップ(起業家精神)の授業の中で、このストローを考案したという。

このストローは、ロヒプノールやガンマ-ヒドロキシ酪酸、ケタミンといったデートレイプドラッグを検知することができ、これらの成分の混入した飲み物に入れると一部が青に変色する。このストローを活用することで、性被害を未然に防ぐ対策となるのだ。

開発に携わったバイゴリさんは、『Inside Edition』の取材に「私自身若い女性ということもあり、高校に入ってからデートレイプドラッグについてたくさん話を聞くようになりました。5人に1人が被害に遭っているという統計もあります」と、開発の経緯を語った。

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