CULTURE | 2020/12/24

遺体を地球の栄養素に。100%キノコ製の棺桶「リビングコクーン」が火葬や土葬に問いを投げかける

文:山田山太
日本では葬送の方法として火葬が一般的だ。一方、キリスト教文化圏である欧米では、遺体に防腐処理を施したのち...

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82歳女性がすでに使用

現在リビングコクーンはLoop Biotech社より発売れており、使用することができる。『AFP』によれば、亡くなった82歳のオランダ人女性がリビングコクーンの中で眠りについたということ。現在、リビングコクーンの価格は1,250ユーロ(約16万円)と少々高額。より多くの人が興味を持つようになれば、少しずつコストを下げることができるのではないか、ヘンドリクスさんは考えているという。

人の死を社会問題として捉えることは憚られるが、かといって問題に目を向けず現状維持を続けるというのも正しいとは思えない。まずは自分の死に方について、一度考えてみてはいかがだろうか。


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