進化を続ける「買い占めbot」
1台すら購入できない人が大勢いる中、マーク・Fのような転売屋はどのような手口でこれだけ大量のPS5手に入れたのだろうか? その鍵を握るのは、「買い占めbot」の存在だ。「買い占めbot」とはECサイトで特定の商品を素早く購入することができるソフトウェアで、他の購入希望者が手動でデータを入力したり読み込みを待ったりしている間に、買い占めることが可能だ。
マーク・Fは「買い占めbot」と手動購入により、PS5を大量に確保。購入のための初期投資がかかるが、過去にもこの分野で転売に成功しており、今回も買い占めを行ったという。
もちろんECサイト側はただ手をこまねいているわけではない。『Business Insider』によると、ウォルマートのような大手ECサイトは、「買い占めbot」を阻止することを目的とした独自のマルウェアを採用している。ただ、残念なことにこれらの「買い占めbot」は常に進化を繰り返し、これらの罠をすり抜けているという。
このように「買い占めbot」対策は、いたちごっこであることは否めない。メーカーや小売店が転売屋を寄せ付けないよう、新たな角度からの対策が望まれる。