文:武者良太
マネタイズ手法の多様化がコンテンツ継続のモチベーションにつながるはず
音声コンテンツ配信プラットフォームとしては先達となるPodcast。対応アプリが多く、基本的に無料コンテンツとして流通しており、リスナーの数も多い。しかしYouTubeなどと違ってマネタイズの手法が限られている。コンテンツ配信そのもので収益性を確保するのは難しく、従来はブログのようなアフィリエイト、グッズ販売、イベント開催、寄付、クラウドファンディングといった手法が主となっていた。
しかし海外市場を見ると、スポンサーシップ機能を持つAnchorのようなサービスが台頭してきている。またアメリカのケースとなるが、2018年のPodcast広告収入は前年比53%の4億7900万ドル(約520億円)に達したという(Interactive Advertising Bureau調べ)。
車社会であり、移動時間を使ってPodcastコンテンツに触れ合うことが多いお国柄とはいえ、この広告規模は無視できない。
音声コンテンツそのもので利益を上げるという流れは、いま現在加速しているのだろう。日本でも有料オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」がPodcast配信をサポート開始。聴き放題プラン(750円/月・初回登録時30日は無料)用のコンテンツは再生時間に応じたロイヤリティが支払われ、単品販売用のコンテンツは販売数に応じたロイヤリティを得ることができるようになった。
audiobook.jp内でのPodcast配信を行うには、公式サイトより申し込みが必要。審査が必要なようだが無料で申し込めるし、80万人のaudiobook.jp会員にアピールできるメリットもある。自分の声とトーク、そして扱う話題に自信があるならばチャレンジしてはいかがだろうか。