文:武者良太
親世代のユーザーが増える期待感
認知率が高まってきたショートムービーSNSの「TikTok」。10〜20代のユーザーを中心に普及しつつあり、プロモーションコンテンツも増えてきている。
2018年以降は30〜40代のユーザーも増えつつあり、特に40代の男性ユーザーの増加が著しい。それにともない、コミュニティの高年齢化を嫌う一部の若いユーザーが離脱しつつあるという話もある。
この流れはもしかしたら加速するかもしれない。TikTokは先日からコンビニ、ファーストフードチェーンなどで使えるクーポンの配布をはじめたが、同時にTikポンというポイントシステムも導入。このポイントはTikTok内でeギフト券と交換できる。
ポイントを得るには新規ユーザーをTikTokに勧誘、アカウント登録時に招待コードを入力してもらう。これにより紹介者には1000Tikポン、招待者には500Tikポンが付与される。
新規ユーザー獲得によるボーナスは他のアプリでも日常的に行われるキャンペーンだ。しかしTikTokの若年層ユーザーはすでに多く、新規ユーザーの開拓は難しいと考えられる。
となると、親兄弟の世代を招待しはじめるユーザーも出てくるのではないだろうか。
ユーザー数が増え、ユーザー層が拡大するほど、PR/AD媒体としてのTikTokの価値は高まる。前述したように若年層ユーザーが減るという可能性もあるが、高い購買力を持つ世代への普及は、TikTokの次なるチャレンジなのかもしれない。