シャンソンとタロットの共通点
米田:ムンロ王子はシャンソン歌手でもあるんですよね。
ムンロ王子:そうですね。シャンソンだけでなくエルヴィス・プレスリーとかジャズも歌うけど、かれこれ歌を6年ぐらい歌っています。シャンソン歌手というのはジャンルというよりシャンソン風に歌うという歌い方の話。主にフランスのエディット・ピアフの歌をよく歌うのですが、フランス語を訳す際に、タロットカードのメッセージを練り込んでるんですよ。例えば『愛の讃歌』は、「恋人」というカードと「死神」をテーマにした、死と愛のせめぎあい。『パダムパダム』は、「悪魔」のタロットカードをイメージして。一曲を聞くと、そのカードの解説を聞いてるかのような仕掛けを作っています。
米田:タロットとシャンソンには共通点があるんですか?
ムンロ王子:タロットは一対一でやる問診みたいなもの。それに対してシャンソンは不特定多数に対して未病や予防医学。つまり愛するってこういうことでしょ、生きるってこういうことでしょって伝えるもの。タロットとシャンソンは私の中では表と裏の関係に一応あります。
米田:最後に、なぜムンロ王子のタロットは当たるのでしょうか?
ムンロ王子:よく言われるんですけど、今まで鑑定してきた1万2000人の経験値が乗っかるからなんですよ。例えば目の前の人が「女帝」ってカードを引いたとしたら、今まで「女帝」を引いた人を何千人も見ているので、きっとこんな思いのある人だろうっていうのが分かるんです。その想定の下に占ったり文章を書いたりするから、引いた人は「何で当たるんだろう」ってなるわけです。
錦織がダウン・ザ・ラインでシャットを決めるのはマグレではなく経験値からなんですね。それだけ場数を踏んで努力しているってこと。昨年の日本ダービーで大穴を見事的中させて万馬券を手にしましたが、それも78枚のカードを思い通りに操れるようになっているからなのです。
私は東大で勉強して左脳をどんどん鍛えました。実際、左脳で生きていこうとしたんだけど、今はタロットで右脳の世界に入り込んでるんです。でもタロットを教える時の教材は全部左脳、つまりロジックを使って作っているんですよ。
混沌とした世界を整理して、生きるとか愛ってこんなものっていうのを、ロジカルに整理して、それを占いや歌に乗せて広げていくのが多分私の今のミッションかなと思いますね。
* * *
ムンロ王子に占ってほしい方を募集します! あなたの今直面している悩みを出来るだけ詳しく書き、名前(仮名可)・性別・年齢とともにmunro@cnsmedia.jpにメールください。FINDERSの記事でムンロ王子が鑑定します。