文:coolpolaris
額の中央に一本の角が生えた馬、ユニコーン。古典文学や旧約聖書に登場する伝説上の生き物だ。
そんなユニコーンにそっくりな犬が今、SNS上で注目を集めている。
片耳を失ったゴールデンレトリバーが一躍人気者に
生後13週のゴールデンレッドリバー「レイ」は、ふわふわの毛に覆われた右耳が頭の真ん中にある。イギリスのタブロイド紙『Mirror』によると、レイは生後2日目に、母親に噛まれ左耳を失ったという。米国ミシガン州で獣医として働く飼い主曰く、「片耳を失い皮膚を縫合しなくてはならなかった。すると、耳が頭のてっぺんまで移動していった」とのこと。その結果、耳が角のように見えるようになった。
レイのそのユニークな姿がユニコーンに似ていたことから、飼い主はは自身のTiktokに「ユニコーン・ドッグ」というキャプションを入れて投稿した 。すると、約96万件以上もの「いいね」が集まった。
その後もレイのかわいくておちゃめな動画が追加され、世界中のSNSユーザーの心を鷲掴みに。今やレイのInstagramは、約1万9000人のフォロワーを誇っている。ちなみに、レイ(RAE)という名前は、耳(EAR)を逆さに綴ったものだ。
保護された額から尻尾が生えた犬
ユニコーンのような犬は、レイだけではない。昨年11月、米国ミズーリ州で凍てつく寒さの中、一匹の子犬が救助された。その子犬はなんと額からしっぽが生えていた。動物保護団体「マックズ・ミッション」に引き取られたこの子犬は、ナーワルと名付けられた。
レントゲンで検査してみたところ、ナーワルの額の尻尾は頭蓋骨などにつながっておらず、あえて除去する必要もないためこのままにしていた。
同団体のFacebookにナーワルの姿がアップされると瞬く間に評判になり、「ユニコーンみたい」と話題になった。飼い主になりたいと名乗り出る人が殺到したが、現在ナーワルは同シェルターの創立者であるロシェル・シュテッフェンの家で、幸せに暮らしている。
レイやナーワルのような溢れる個性を、優しく見守る社会であることを願う。