文:武者良太
仕事用の端末にはインストールしておきたい
元来、iPhoneは高いセキュリティレベルを持つ端末だ。アプリストアで公開されるアプリはアップル自身が厳格な審査を行うため、ウイルスなどのマルウェアが侵入する余地はほとんどない。OSレベルでセキュリティホールが発見されることはあるが、適宜アップデートを行い対処している。標準ブラウザのSafariには詐欺Webサイトの警告機能があり、フィッシングサイトを判別することもできる。
しかし、それでも、どういった経路から悪意ある攻撃を受けるのかわからないのが現代だ。
もしもメールやブラウザ上で、電話番号やクレジットカード番号、その他重要な個人情報を入力してやりとりすることが多い人は、「ノートン モバイルセキュリティ」などのセキュリティアプリをインストールしたほうがいいだろう。

「ノートン モバイルセキュリティ」は大きく分けて次の3つの機能を持つ。1つがWeb保護機能。ローカルVPNを用いることでブラウザからアクセスしようとしているウェブサイトだけではなく、アプリ、LINE、SNS、MMS、メールのリンク情報もサーバーと照らしあわせて危険なサイトへの誘導をブロックしてくれる。
2つめがWi-Fiセキュリティ機能。公衆Wi-Fi利用時に、セキュリティレベルの低いネットワークだと警告を発し、さらに通信中のデータを抜かれているような挙動を検知したときはネットワークを切断する。
3つめがデバイスセキュリティ機能だ。これはOSバージョンを監視するもので、新しいバージョンのアップデートがリリースされたときに警告を出してくれる。
特に重要なのがWeb保護機能とWi-Fiセキュリティ機能(デバイスセキュリティ機能はOS側がアナウンスしてくれる)。万が一の重要情報の漏洩に備える仕事用の端末にはほしい機能だ。
なお従来バージョンにあったIDセーフ機能は、別アプリ(ノートンIDセーフ)で提供されることになった。
「ノートン モバイルセキュリティ」の利用料金は2,800円/1年。なおパソコン版のノートン セキュリティはマルチデバイス対応のプランがあり、3台までのパソコン、スマートフォン、タブレットで使えるデラックスプランは5,480円、5台まで使えるプレミアムプランは7,980円となっている。複数のデバイスを使っている人は、こちらのプランを利用したほうがいいだろう。