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「紙の本を捨てるか」「電子書籍に移行すべきか」問題、国内外で喧々諤々の議論が展開中
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  • 2019.01.18
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「紙の本を捨てるか」「電子書籍に移行すべきか」問題、国内外で喧々諤々の議論が展開中

Photo By Shutterstock

文:岩見旦

突然だが、あなたは紙の本をどのように管理しているだろうか?

近年のライフハック本では、紙の本を自宅に置くのは最小限にするように勧めているものが多い。かさばらず自由自在に持ち運びできるKindleなどの電子書籍を最大限に活用すべきとしている。また紙の本読んだら破棄し、再度読みたくなったらAmazonや古本で購入すべきと提唱しているものもある。確かにAmazon当日お急ぎ便なら、即日で紙の本を手に入れることが可能であり、“場所”というコストを払わないで済む。部屋の狭い都会ではなおさらだ。

一見合理的に見える「本を捨てる」という選択に関して今、国内外で大きな議論が渦巻いている。

本を処分して後悔!電子書籍も古本も無く、さらに絶版なケースも

紙の本を処分した、SEO専門家の辻正浩さんの失敗談が、Twitterで大きな話題を呼んだ。

紙の本を処分して部屋を整理した辻さん。再び処分した本を読もうとしたところ、電子書籍を配信しておらず、しかも絶版で読むことが出来なかったと明かし、「本を売るな」と訴えた。

このツイートは1万6,000件もリツイートされ、「手放さない方が無難」「好きな本が電子化される保証はない」「娯楽書は有名どころ以外古書入手も難しい」などの支持する意見が寄せられる一方、「電子書籍になっているかも確認しないで売るのは流石に」「後で読もうと紙の本をいつまでも積んどくと一生読まないぞ」など喧々諤々とした議論が沸いている。

こんまり、Netflix番組がアメリカで社会現象に!一方で、本の処分で物議

「こんまり」こと、片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんのNetflixの番組『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』が1月1日からスタートした。近藤さんがアメリカの家庭に訪れ片付けのサポートをする内容で、シーズン1は全8話。全世界に発信され、大ヒットしている。

近藤さんの著書『人生がときめく片づけの魔法』は100万部を超えるベストセラーになり、世界各地で翻訳。同書の翻訳版は2015年米ニューヨーク・タイムズ1位に選ばれ、近藤さん自身も米タイムズ紙の「世界で最も影響のある100人」に選出された。「kondo」は「片付ける」という動詞として使われるほど定着しているという。

近藤さんの番組が大きな反響を得る一方で、批判も起きている。それが紙の本の片付け方法についてだ。近藤さん独特の“ときめき”を軸とした片付け術が、本好きの間で反感を買っている。カナダ人作家のアナカナ・スコフィールドさんは下記のようにツイートした。

本に関しては、こんまりに耳を貸さないで。あなたの部屋や世界を本でいっぱいにして。下着やタッパーを捨てるのとは違うの。きれいでなくても退屈でも、人には広い本棚が必要よ。

スコフィールドさんのこのツイート2万2,000件を超える“いいね”を獲得。しかし、この意見に対しても決して支持ばかりではなく、反論も巻き起こっている。

近藤さんも決して無理に本を捨てろと言っているわけはないが、SNS上では擁護派、批判派に分かれ、白熱した議論が続いている。

ちなみに私は昨年末、読み返さず数年経った一部の本を売却。語学学習に関する本は紙で購入し、それ以外の本は基本的に電子書籍で買いタブレットで読書している。

あなたは紙の本をどのように扱っているだろうか?SNSでシェアし、意見を聞かせてほしい。


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