LIFE STYLE | 2018/08/16

バジャドリードの5つの地底湖を探検【連載】世界の都市をパチリ (19)

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宮崎大輔
1988年長野県生まれ。信州大学大学院農学研究科で修士号を取得後、2013年からJ...

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宮崎大輔

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1988年長野県生まれ。信州大学大学院農学研究科で修士号を取得後、2013年からJICAの青年海外協力隊に参加。中米パナマ共和国で農業指導を2年間行う。2015年からフリーランスになり日本、東南アジア、南米、アフリカの案件に農業コンサルタントとして従事。またノマド生活をしながら、世界中でスナップ写真やポートレート写真を撮影中。ブログ  

バジャドリードのセノーテ

友人からキューバ旅行に誘われたので、初めて行くことにしたんですが、そのついでパナマとメキシコにも行くことにしました。キューバ旅行は初めてでしたが、パナマには2年間住んでいたことがあり、メキシコには3回ほど旅行したことがあります。メキシコでは首都のメキシコシティとリゾート地カンクンへ行ったことがあったので、今回はユカタン半島内陸部に位置するバジャドリードへ向かいました。

バジャドリードを選んだ目的は、地底湖「セノーテ」を巡るためです。セノーテとはユカタン半島に無数に点在する地底湖で、シュノーケリングやスキューバダイビングができます。セノーテはユカタン半島の海沿いの都市であるトゥルムにもあり、私は以前そこにあるグラン・セノーテへ行ったことがありました。グラン・セノーテは澄み切った青い水と白い鍾乳石のコントラストが美しく、セノーテの魅力に取り憑かれてしまいました。

差し込む光が美しいセノーテ・シェケケン

バジャドリード周辺にはセノーテがたくさんあり、私は5つのセノーテを巡りました。トップ画像はセノーテ・シェケケンです。セノーテ・シェケケンのすぐ隣にはセノーテ・サムラという別のセノーテもあります。セノーテ・シェケケンは大型の鍾乳石と天井の小さな穴から差し込む光が魅力的です。セノーテ・サムラは巨大な空間があり、差し込む光が少ないので薄暗い雰囲気でした。こちらでは2つのセノーテを同時に楽しめるので、観光客に人気です。

街中に突然現れるセノーテ・サシ

バジャドリードの周辺にあるセノーテはそのほとんどが郊外にありますが、市街地の中にも1つだけセノーテがあります。それがセノーテ・サシです。住宅地の中に突然セノーテが現れるので驚きました。セノーテ・サシは洞穴のような形状なので、開放的な雰囲気です。アクセスが良いのでバジャドリードを行った際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

チェンチェンイッツァ遺跡の近くにあるセノーテ・イキル

バジャドリードの周辺にあるセノーテの中で、最も有名なのはセノーテ・イキルでしょう。チェチェンイッツァ遺跡の近くにあるからです。チェチェンイッツァ遺跡を巡るツアーでは、近くにあるセノーテ・イキルも合わせて訪問することが多いので、毎日大勢の観光客が訪問しています。

私は観光客と鉢合わせしたくなかったので、チェチェンイッツァ遺跡には行かずに直接セノーテ・イキルへ行きました。そのおかげでオープンと同時に入場できたので、無人のセノーテをゆっくりと撮影できました。セノーテ・イキルは地下深いセノーテなので、水面まで行くためには階段を何段も下ります。

青い泉セノーテ・オシュマン

バジャドリード周辺のセノーテの中で、私が最も気に入ったのはセノーテ・オシュマンです。セノーテ・オシュマンはアクセスが悪いので、タクシーか自転車でしか行けません。私はレンタサイクルを利用して行きましたが、予想以上に遠くて辛かったので、タクシーで行くことをおすすめします。

セノーテ・オシュマンの特徴は水の色がとても青いことと、木のツタが垂れ下がっていて怪しげな雰囲気を作っていることです。他のセノーテでも水が青い色をしている場所がありましたが、セノーテ・オシュマンの水の色が一番濃い青色をしていました。セノーテ・オシュマンは面積が小さめですが、その分木のツタが密集しているので迫力がある写真が撮れます。


次回の公開は、8月23日(木)です。