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従業員の最低賃金を大幅に引き上げたケータリング会社。わずか1週間で売上高が過去最高に
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  • 2021.09.13
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従業員の最低賃金を大幅に引き上げたケータリング会社。わずか1週間で売上高が過去最高に

文:藤井咲希

会社の成長のためには、経費の最小化が大原則だ。人件費を抑えたいと考えているオーナーも少なくないだろう。

そんな中、人件費をアップし、さらに売上も上げた米国ミシシッピ州のケータリング会社の取り組みが話題になっている。

最低賃金を時給9ドルから11ドルに

ケビン・ロバーツさんは、米国のいくつかの州を渡り住み、10年近くプロの料理人として、さまざまな食材と料理を経験。その後、2016年にケータリング会社「Fit Chef」を立ち上げ、顧客に健康的でバランスの取れた料理を提供してきた。その一方で、従業員にも同様に経済的な余裕を与えたいと考えていた。

そこで、ケビンさんは今年8月中旬、会社全体で最低賃金を時給9ドルから11ドルに引き上げた。ミシシッピ州の最低賃金は米国の中で最も低い時給7.25ドルであることから、この引き上げがどれだけ大きいものか分かるだろう。さらに新たな改訂には、毎日無料の食事、チップ、毎月のボーナス、団体医療保険も含めた。

これらの賃金上昇を補填するため、ケビンさんは販売価格を11~13%値上げした。これは1食あたり0.5~0.75ドルの値上げに相当する。

Facebookで2万8000いいね!の称賛

この取り組みは、開始からわずか1週間で驚くべき効果を上げた。従業員の遅刻も、呼び出して注意をすることも減った。士気とチームワークもとてもいい状態に。製品の品質が向上し、リーダーシップも発揮。過去3カ月で注文数が最も増え、生産量も過去最高になった。

そして、その週は開業以来、過去最高の売上高を記録した。9月には新店舗もオープンし、さらに30~40%近い成長を見込んでいるという。

ケビンさんはこの取り組みとその変化ついて、自身のFacebookに投稿すると、2万8000件以上の「いいね!」と4万4000件のシェアを記録。多くの人から賞賛の声が集まった。

「最も良かったことは、私自身がどのようにリーダーシップを発揮すべきかをじっくりと考え、それを実行に移したことです。これまでは冷酷でしたが、今は思いやりのある心で指導するようになりました。言うまでもなく、結果がそれを物語っています!」とケビンさん。今回の経験は従業員だけでなく、ケビンさん自身も変えたようだ。

ビジネスにおいて、人は財産。従業員を大事にしているという思いは、単に理念的なものだけでなく、給与や制度としてきちんと表すことが大切だ。社会に良い循環を生んだ今回の事例について、詳細を知りたいところだ。


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