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重症化した未摂取コロナ患者、人工呼吸器を前にワクチン接種を嘆願。米医師が明かす緊迫の医療現場
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  • 2021.08.02
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重症化した未摂取コロナ患者、人工呼吸器を前にワクチン接種を嘆願。米医師が明かす緊迫の医療現場

Photo by Shutterstock

文:岩見旦

デルタ株の感染拡大を受け、東京都の新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が先月29日以降、4日連続で3000人を超えた。そして、緊急事態宣言の対象地域に埼玉・千葉・神奈川の首都圏3県と大阪が加えられた。

そんな中、新型コロナの治療に奮闘する米国アラバマ州の医師によるFacebook投稿が注目を集めている。

「ごめんなさい。もう手遅れなんです」

アラバマ州バーミングハムの病院、グランドビュー・メディカル・センターのブライトニー・コビア医師は先月19日、自身のFacebookに、若い世代の重症化したコロナ患者が入院していると明らし、「彼らは人工呼吸器を挿入する段階で、この期に及んで接種を嘆願します。私は彼らの手を取り『ごめんなさい。もう手遅れなんです』と告げます」と綴った。

そして「数日後、患者が亡くなった後、私は彼らの家族を抱きしめます。そして、故人に報いる最善の方法はあなたがワクチン接種をし、さらに周囲に同じことをするよう勧めることだと伝えています」と続けた。

また、ブライトニー医師は、多くの患者の家族や患者は、新型コロナに関する知識が欠落していると述べ、彼らは決まって「新型コロナはデマだと思っていた」「政治的なものだと思った」「血液型や肌の色が違うから、感染しないと思っていた」「ただのインフルエンザだと思っていた」と打ち明けるという。

さらにブライトニー医師は「患者の家族は間違えていたことに気づき、元に戻ってほしいと願います。しかしそれは無理です。彼らは私に感謝の言葉を述べ、ワクチン接種に行くのです。私はオフィスに戻り死亡診断書を書き、この犠牲でより多くの生命が救われることを小さく願います」と締めくくった。この投稿は現在まで約9800件の「いいね」を集めており、コメント欄は感謝の言葉で溢れている。

『AL.com』によると、ブライトニー医師の担当した新型コロナ患者の内、1人を除いて全員がワクチン未接種だったとのこと。ワクチンを接種した患者は少量の酸素吸入だけで完全に回復することが見込まれているが、未接種の患者の数人は瀕死の状態だという。

次ページ:全米最低のワクチン接種率のアラバマ州。日本はさらに下回る

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