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ブロックチェーンに既存ビジネスは参入できるのか【連載】ブロックチェーンと暗号資産が切り拓く未来の世界(2)
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  • 2021.07.12
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ブロックチェーンに既存ビジネスは参入できるのか【連載】ブロックチェーンと暗号資産が切り拓く未来の世界(2)

Photo by Shutterstock

現在の暗号通貨は投資をするアセットクラスの一つだという認識が一般的ではないでしょうか。株式や債券、不動産そして暗号通貨と分けて考えられています。株式に投資する人もいれば、不動産に投資する人もいる、それと同様に暗号通貨に投資する人もいるでしょう。しかしこの認識を改めなければ、ブロックチェーンを理解することは難しいでしょう。

インタ―ネットも普及し始めた当初は同じように新しいメディアの媒体の一部として認識されていました。テレビ、ラジオ、新聞、そしてインターネット。テレビを観る人もいれば、新聞を読む人もいる。それと同列のレベルでインターネットで情報を見る人もいるだろうと。しかし結果はどうだったでしょうか。ネットラジオ、ネットテレビ、ネットニュースという具合にすべての基盤となったわけです。蓋を開けてみればインターネットは情報のインフラ技術でした。同じように、ブロックチェーンによる通貨のトークン化は資産のインフラ技術なのです。株式トークン、債券トークン、不動産トークン、米ドルトークン、日本円トークンという具合に全ての資産の基盤になるでしょう。

単なるデジタル化とブロックチェーン技術で行うトークン化では大きな違いがあります。トークン化された資産はブロックチェーンの暗号技術で守られたコピーできないデジタル資産なのです。すでにシンガポールの大手銀行DBSではトークン化された債券や株式が取引できるデジタル取引サービス「DBS Digital Exchange」が開始されていて将来的には不動産も視野に入れています。

仮想戦士ロイ

早稲田大学中退。メルボルン大学物理学部卒。シンガポール在住。元プロゲーマー。クラウドファンディングやE-sports x Lifestyle のブランド立ち上げを経て現在クリプトに夢中な28歳。自宅でETHのマイニングを行ったり5つ以上のブロックチェーンでDeFiを利用した資産運用を行う。クラブハウスでブロックチェーンプロジェクトのホワイトペーパーの解説もしており、常にクリプトの最前線の情報を仕入れている。

そもそもなぜブロックチェーンと呼ばれるのか?

ブロックチェーンは無数のデジタルツインを参加者全体で維持し、メンテナンスを行ってくれた者に報酬を与える管理者のいないデータベースです。世界中のどこからでもアクセスできて、暗号技術により安全に送金やサービスを利用できるメリットがあります。では何故ブロックチェーンと呼ばれるのでしょうか。

それは暗号化を行うやり方が情報の塊(ブロック)を鎖(チェーン)のようにつなげる方法を取ることからブロックチェーンと呼ばれています。例えばビットコインは10分毎にその間の取引情報をまとめて暗号化して、過去の取引情報に紐づける作業を行っています。この取引情報の塊をブロックと表し、それを暗号で鎖のように縛りながらつなげることからブロックチェーンという名前が付きました。

次ページ:ブロックチェーンで出来ること、出来ないこと

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