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革新的な人工角膜の移植手術で、失明男性78歳の視力が回復。深刻なドナー不足の問題解決へ一歩
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  • 2021.02.09
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革新的な人工角膜の移植手術で、失明男性78歳の視力が回復。深刻なドナー不足の問題解決へ一歩

文:汐里

日本で角膜移植を希望する人が、手術を受けられない状況が続いている。原因は深刻なドナー不足で、国外からの輸入に頼っているのが現状だ。

しかし、そんな状況を一変させるかもしれない技術が開発されたとして注目を集めている。

イスラエルで人工角膜移植が成功

今年1月、イスラエルの盲目男性(78歳)が人工角膜の移植手術を受け、視力が回復したことが明らかとなった。10年前から失明していたというこの男性は手術後、文字を読んだり、家族を認識したりできるようになったという。

この人工角膜を開発したのは、イスラエルの医療スタートアップ企業「CorNeat Vision」。同社が開発した人工角膜「CorNeat KPro」は、合成非分解性ナノファブリックを使用しており、眼球組織と一つになり、損傷した角膜の代わりとなるという。

手術を行ったラビン医療センターの眼科部長イリット・バハール教授は、『Israel HaYom』の取材に、「手術はシンプルで、期待以上の結果が得られました。そして、包帯を外した瞬間は感動的で、意義深いものでした。このような瞬間は、医師としての天職を果たすものです」と回答。そして「間違いなく何百万人もの人の生活に影響を与える、このエキサイティングで意義深いプロジェクトの最前線にいることを誇りに思います」と人工角膜の技術を高く評価した。

人工角膜の手術自体は以前から存在していたが、手術プロセスが複雑であるため、高い技術力を必要で、最終手段として用いられることが多かった。また、現在行われている角膜移植手術も、患者の組織を丁寧に縫合する必要があるため、熟練した医者でなければ実施することが出来なかった。その一方、CorNeat KProは手術プロセスが非常にシンプルで、手術時間も短く、リスクを大幅に軽減できるという。

CorNeat KProの開発に携わったジラッド・リドヴィン博士は、この人工角膜で視力の回復に成功したのを目にした時、「興奮と感動で、みんな涙を流しました」と語った。

次ページ:世界中の失明患者が手術を受けられるように

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