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バカッターから迷惑系YouTuberへ。ネットに生息する「バカ」はどのように進化したのか【連載】中川淳一郎の令和ネット漂流記(14)
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  • 2020.07.29
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バカッターから迷惑系YouTuberへ。ネットに生息する「バカ」はどのように進化したのか【連載】中川淳一郎の令和ネット漂流記(14)

へずまりゅうTwitterよりキャプチャ

過去の連載はこちら

中川淳一郎

ウェブ編集者、PRプランナー

1997年に博報堂に入社し、CC局(コーポレートコミュニケーション局=現PR戦略局)に配属され企業のPR業務を担当。2001年に退社した後、無職、フリーライターや『TV Bros.』のフリー編集者、企業のPR業務下請け業などを経てウェブ編集者に。『NEWSポストセブン』などをはじめ、さまざまなネットニュースサイトの編集に携わる。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットのバカ』(新潮新書)など。

山口県知事も激怒した迷惑系YouTuber

最近「迷惑系YouTuber」の「へずまりゅう」が世間を騒がせている。スーパーで刺身を手に取り、レジに向かう途中で食べる様子を実況したのだ。これで逮捕されたのだが、彼は山口県でコロナ感染を拡大させ、山口県の村岡嗣政知事に「いったい何てことをしてくれるんだ」とまで言わしめた。その後、へずまりゅうは愛知県の警察に身柄を移されたが、隣の独房の男性と警察官2人を感染させる。これにより同警察署の150人が自宅待機になるなど「スーパースプレッダー」や「インフルエンサー」などと呼ばれるようになった。

へずまりゅうは突然著名YouTuberに突撃するなど迷惑行為をしていたが、まぁ、やっていることはバカである。世の中一定のバカがいるからネットウオッチを仕事としている私など、「いつもの日常」としか思えなくなっている。この麻痺した感覚はヤバい。

さて、2013年7月、とある一枚の写真がまさかこの騒動の発端になるとは本人も思わなかったのでは。その写真とは、若い男性がコンビニのアイスケースの中で寝る写真と以下のツイートである。

How much this is a human? もう22になる人が何をしゆがで!松岡! あえて言おう! カスであると!

最初の英語風のものは文法が無茶苦茶なため、一体なんだか分からないが、「この人間はいくらするのだろうか?」とでも書きたいのか。アイスケースの中で売られている「売り物」と捉えているのかもしれない。これを投稿した人物は、22歳の「松岡」という友人の愚行を面白がってツイッターに投稿したのだろう。

結局この写真には「不潔だ」などと批判が殺到し、高知県某所のローソンであることが判明。男性はオーナーの息子であることもバレて同店はフランチャイズ契約を解除された。

これが記念すべき「バカッター」第一号とされているが、「バカッター」の名前はつかないまでもバカ画像やバカ動画をネットに投稿する者は昔から存在していた。ただ、「バカッター」ほど良い言葉がないため「テラ豚丼騒動」などと個別の事件名で呼ぶのが通例だったのである。「バカ」+「ツイッター」でバカッターとは言い得て妙である。あと、ツイッターは「優秀なバカ発見器」という呼ばれ方もされる。

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