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支持率2割以下!?「金返せ」の署名活動も!Withコロナ禍の大学が、学生を満足させる方法を考える【連載】Withコロナの教育現場から(1)
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  • 2020.05.20
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支持率2割以下!?「金返せ」の署名活動も!Withコロナ禍の大学が、学生を満足させる方法を考える【連載】Withコロナの教育現場から(1)

オンライン授業、ここが不満!

Photo by Shutterstock

では、学生は、オンライン授業のどのようなところに不満を持っているのでしょう?

1.授業に使用するツールがバラバラで、受講するのが大変

大学生たちは1限の授業はZOOMで受けてWordでレポートを書いてメールで提出、2限はGoogle Meetで受けてGoogle Docsでレポート、3限は音声付きPower Pointを見て学内システムに課題の答えを書き込む、といったように、授業ごとに使用するツール、提出する場所がバラバラで、そのすべてに対応しなくてはなりません。

なぜこのようなことになっているかというと、大学職員の手が足りないというのが原因のようです。

大学には授業を行う「教員」と、事務を行う「職員」がおり、連携をしながら授業を行っています。

例えば、授業内容を教員が職員に伝え、職員がシラバスを作成。学生がシラバスを見て授業登録をした後、人数などを踏まえて職員が教室などを決める。職員が、教員に参加学生数や教室を伝え、教員が授業の準備をする、といったかたちです。

この役割分担から言うと、職員が授業で使うツールなどのガイドラインを決め、教員がそれを踏まえて授業の準備をするのが一番スムーズそうです。

大学の教職員向けのコミュニティをみると、それができている場合もありますが、授業が始まる寸前まで、どのような方針で授業を行うかの指針が教員に届いておらず、教員は仕方がなく手探りでやり方を探して、授業を行うなんていうことが実態のようです。

職員は職員で、オンラインの科目登録はどうするか、学内のネットワーク環境はどうなっているか、などなど、想定外の業務が山積しており、授業ツールの選定に多くのリソースを割くことができません。

また、多くはオンライン教育に関して特別な知識を持っているわけでもないので、学校としてどのような方針にするのかをゼロから考えるのは非常に困難です。

今回、大学で通常の授業ができない事が明確になったのは3月頃で、5月からの再開に準備期間が2カ月しかなかったということで、充分な指針をたてられなかったというのも、仕方がない側面があります。

そして、教員は、指針がなくても学生に授業を提供しなくてはならないため、他の教員と足並みを揃える余裕もなく、それぞれが独自の授業を手探りでつくることになったのです。

このように、教員、職員ともできる限りのことはしているのですが、学生にとっては非常に満足度の低い物となってしまっているわけです。

2.授業のレベルが低い

学生の意見を聞いていると、

「教授の著書の書名とレポート課題だけが送られてきて『本を読んで課題を出せ』とだけ言われている。これは授業とはとても呼べないと思う」

「音声自動読み上げ付きのPowerPointファイルが送られてきただけ」

という酷いものもあり、これは論外です。

しかし、一生懸命リアルタイム授業や動画配信をしても、評価されていない場合もあります。これは、学生たちがあまりにも動画慣れしているからです。

今の大学生はスタディサプリなどの動画授業を使って大学受験の勉強をしています。

スタディサプリは、動画授業の経験値の高い講師が専用のスタジオを使って動画を収録しています。しかも、視聴履歴を分析し、どこの部分で視聴者が離脱するかを分析し、そのポイントを改善して、講義を撮り直したりもしています。

そうやって、熟練の講師が、専用のスタジオで、改善に改善を重ねた動画講義に慣れている学生が、はじめて、自宅で、ぶっつけ本番一発撮りの動画講義を観ると、どうしても満足度が下がってしまうわけです。

「スタディサプリ並みの授業を配信して欲しい」という学生の意見もあるのですが、さすがにそれは酷というものです。

次ページ:では、どのように授業をすればいいのか?

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