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必ず陰性になる「偽物」のコロナ検査キットが大量押収。消費者心理に漬け込んだ悪質商法が世界で蔓延
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  • 2020.04.17
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必ず陰性になる「偽物」のコロナ検査キットが大量押収。消費者心理に漬け込んだ悪質商法が世界で蔓延

文:米澤智子

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、検査キットやマスク、ガウンといった医療物資が不足している。

そんな中、検査キットの偽物が大量に押収されたという、ショッキングな事例が報告されている。

偽物の検査キットを密輸し、中国人男性逮捕

タイ当局は4月8日、偽物の新型コロナウイルス関連商品を密輸した疑いで、中国人男性2人をバンコクの自宅で逮捕した。押収したのは4万5000個の検査キット、1200個の赤外線体温計、そして35万枚のマスクと偽物づくしであった。これらの商品はバンコクやその近郊で、高値で販売されていた。その総額は3375万バーツ(約1億1000万円)に上るという。

『The Smart Local』によると、この検査キットは、必ず「陰性」という結果しか出ないように作られていた。本来陽性である人も、誤った検査結果により、知らずしらずの内に他人にウイルスを広める危険性があるのだ。

タイ国内では3月22日から4月22日の間に、同様の事例が本件含め5件摘発されており、その押収総額は5000万タイバーツ(約1億6000万円)以上にも上る。タイの食品医薬品局は現在、この偽物の商品が作られた場所や持ち込んだ人など全貌解明に向け、捜査を続けている。

タイの法律では医薬品密輸の罪は禁固最高1年、罰金最高10万バーツ(約33万円)に処されるというが、消費者の不安や関心に漬け込んだ悪徳商法だけに、決して許されるものではない。

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