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13歳少年、3Dプリンタ製イヤーガードを開発し、病院に1300本寄付。マスクによる耳の痛みを解消
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  • 2020.04.10
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13歳少年、3Dプリンタ製イヤーガードを開発し、病院に1300本寄付。マスクによる耳の痛みを解消

文:赤井大祐

新型コロナウイルスの影響によって、医療従事者はとても過酷な状況で働いている。彼らの耳もまた、マスクのゴムによって大きな負担を強いられている。

そんな医療従事者のために、カナダのバンクーバーに住むとある少年が立ち上がった。

イヤーガードのデータを公開

13歳のボーイスカウトのクイン・カランダー君はある日、「マスクによる耳の痛みを和らげる方法を募集する」という地元の病院からの呼びかけを見かけた。そこでクイン君は、医療従事者を助けるために、3Dプリンタを使い「イヤーガード」を開発した。このイヤーガードの両端のツメにマスクのゴムを引っ掛け、後頭部に巻くように装着することで、耳に負担を掛けずに済むのだ。

クイン君は1週間かけて1300本以上のイヤーガードを1人で作成し、その内の1215本は地元の医療機関へ提供。さらに、彼の参加するバンクーバーのボランティアグループでは、クイン君が作ったものと合わせて、3300本以上のイヤーガードを各所へ届けているようだ。

また、クイン君は誰でもこのイヤーガードを作ることができるよう、3DプリンタメーカーMakerBotが運営するデザインデータ共有サイト「Thingverse」でデータを公開した。

「もしあなたが3Dプリンタを持っていて、地域の医療機関が同じように困っていたら、イヤーガードのデータを公開しているので、ダウンロードして作ってみて下さい」と『MY MODERN MET』の取材を通して呼びかけた。

45万件を超えるシェア

クイン君の母親は今月4日、自身のFacebookでクイン君の取り組みを紹介し、「私たちは病院や医療従事者のために、3Dプリンタを使って寄付するボランティアが必要です」と綴った。この投稿は28万件もの「いいね」、45万件ものシェアを記録した。さらに今月9日、とあるTwitterユーザーがクイン君を称賛し、9万件以上のリツイートを獲得したことで、日本国内でも大きな反響を得ている

今や医療関係者だけでなく、世界中の人々がマスクの着用を強いられている。インターネットを通して世界に拡がるクイン君の発明は、これからもきっと多くの人を助けることだろう。


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