老舗ホテルグループが仕掛ける新温泉リゾート、箱根強羅に2028年12月開業へ
部屋にいながら、箱根の山あいで温泉に浸る。そんな滞在を叶える新しい温泉リゾートが、2028年12月末頃に箱根で開業する。株式会社ロイヤルホテルは、神奈川県箱根町強羅で計画を進めてきたホテルを、新ブランド「ノワ・バイ・リーガ 箱根強羅」として展開すると発表した。
「ノワ・バイ・リーガ」は、リーガロイヤルホテルが新たに立ち上げる温泉リゾートブランドである。コンセプトは「こころの静寂(しじま)に、心尽くしのおもてなし」。四季の自然を感じる静謐な空間、土地の恵みを生かした食、心身をほどく温泉に、老舗ホテルが培ってきたおもてなしを重ね合わせる。旅のスタイルの多様化や、近年高まるウェルネス志向を受け、洗練された和のリゾートを提案する狙いだ。
ホテルが立つ上強羅は、箱根登山ケーブルカーの駅からすぐという利便性を保ちながら、閑静な山手に位置する。客室からは箱根外輪山越しに相模湾までを望める見晴らしのよさが魅力だ。江戸時代は宿場町、明治以降は避暑地として栄えた箱根・強羅は、近年は訪日外国人旅行客からの人気も高く、国内外から注目されるリゾートエリアである。主なターゲットは40〜60代のアッパーミドル層とされ、週末など短い休暇でも心身をリフレッシュできる設備・サービスを整えるという。
全90室に温泉の露天風呂とテラス、静けさに浸る客室設計
新ホテルは、レストランやバーラウンジ、大浴場を備える北棟と、2棟の客室棟からなる計3棟で構成される。客室は全90室で、1室あたりの面積は53平方メートル(うちテラスが7平方メートル)とゆとりがあり、すべての客室に温泉の露天風呂が備わる。部屋にいながら箱根の山々の眺めと温泉を独占できる設計であり、周囲を気にせず静かに過ごしたい旅行者に向いている。
料飲施設としては、地元の旬の恵みを生かした料理を楽しめるオールデイダイニングに加え、最上階にはバーラウンジを設ける。温泉施設は客室の露天風呂に加え、箱根の湯治文化を体感できる大浴場も用意し、部屋でも、大浴場でも、その日の気分に合わせて湯につかる時間を選べる。
建物は鉄筋コンクリート造の地上4階建てで、2028年9月に竣工する予定である。土地面積は9,359.78平方メートル、建物面積は10,104.86平方メートル。アクセスは、箱根登山鉄道「強羅」駅から車で約5分、箱根登山ケーブルカー「上強羅」駅からは徒歩すぐとなっている。
「ノワ・バイ・リーガ」は、2028年2月に開業予定の「ノワ・バイ・リーガ 神戸有馬」に続く、同ブランド2件目の展開となる。1935年創業のリーガロイヤルホテルズは、大阪発祥の老舗ホテルグループとして国内外に事業を広げ、2025年に創業90周年を迎えた。今後は箱根・神戸のほか、広島や沖縄・今帰仁、北海道・千歳など国内各地で新規開業を計画しており、洋風ホテルの伝統に加えて、温泉地に根差した和のリゾートブランドを育てようとしていることがうかがえる。
営業内容や宿泊予約の開始時期などの詳細は今後発表される予定であり、開業まではまだ2年以上の時間がある。それでも、部屋にいながら箱根の景色と温泉を独占できるという構想は、忙しい日常から離れて静けさを求める人にとって、開業を心待ちにしたくなる情報である。
株式会社ロイヤルホテル
https://corp.rihga.co.jp/