自分が巨人になり、金田のバイクにも乗れる。没入体験ゾーン「Story Worlds」
講談社は、米国ニューヨークのハドソンヤード地区で、体験型ポップアップイベント「KODANSHA HOUSE 2026 in New York」を2026年10月9日(金)から10月18日(日)までの10日間開催する。入場は無料で、一部コンテンツは予約・抽選制となる。会場は、北米最大級のポップカルチャーイベント「New York Comic Con」の会場であるJavits Centerから徒歩約5分の場所にある。
単なる物販やパネル展示にとどまらないのが、このイベントの特徴である。体験ゾーン「Story Worlds」では、『ブルーロック』のホログラムAIキーパーと対峙する没入型PK体験、『進撃の巨人』で自分自身が超大型巨人になれるジオラマ型ブース、『AKIRA』で世界に一台しかない公式の金田のバイクにまたがれるスライド体験、『とんがり帽子のアトリエ』の魔法陣を描くインタラクティブ体験の4つが展開される。ブルーロック、進撃の巨人、AKIRAの3体験では、その場面を撮影した動画を持ち帰ることもできる。
紙の上の物語を、来場者自身の身体を通した一瞬の記憶に変換する仕掛けであり、IP(知的財産)を体験として再編集するブランド戦略の一例としても読み取れる。
体験ゾーンと並ぶもう一つの核が、交流・滞在ゾーン「Manga Clubhouse」である。多彩な漫画を自由に手に取れるライブラリーに加え、講談社の米国事業開始60周年を記念した「60周年記念ウォール」では、同社を代表する作品の複製原画が展示される。
マンガギャラリー・ステージでは作品ごとのアート展示に加え、作家ゲストイベントや日替わりプログラムも行われる。60周年記念の複製原画は会場での販売も行い、対象は『あしたのジョー』『ブラックジャック』『攻殻機動隊』『頭文字D』『蟲師』『ヴィンランド・サガ』『しゅごキャラ』『とんがり帽子のアトリエ』『ブルーロック』『薫る花は凛と咲く』の10作品、価格は50〜120ドルである。原画という形で、改めてこれらの作品世界に触れられる機会になっている。
物販は、2026年7月に初開催となった西海岸・ロサンゼルス展に続き、紀伊國屋書店(Kinokuniya USA)とのパートナーシップで展開する。商品数はLA開催時の約2倍に増やした。
目玉のひとつが、『薫る花は凛と咲く』の限定グッズである。三香見サカ氏がKODANSHA HOUSEのために描き下ろしたイラストを使用し、会期中には三香見氏によるQ&Aとサイン会も開催される。英語版『The Fragrant Flower Blooms with Dignity』は米国でも読者を広げている作品で、現地ファンにとっては見逃せない企画になりそうだ。
KODANSHA HOUSEは2024年、2025年とニューヨークで開催されてきた企画で、今回で3年連続の開催となる。2026年7月に初開催となったロサンゼルス展には2.2万人を超える来場があり、開催規模や物販の充実度からも、米国における存在感を広げていることがうかがえる。日本の漫画IPを海外で体験としてどう翻訳するか、そのブランド戦略の一端を見せるイベントとして注目したい。
KODANSHA HOUSE 2026 in New York
開催期間:2026年10月9日(金)〜10月18日(日)
会場:ニューヨーク・ハドソンヤード地区(Javits Centerから徒歩約5分)
入場料:無料(一部コンテンツは予約・抽選制)
主催:株式会社講談社
公式サイト
https://kodanshahouse.com/