LIFE STYLE | 2026/10/03

部屋から一歩も出ず、とろける名湯を独り占め

星野リゾートの温泉旅館「界 嬉野」、佐賀県嬉野温泉に2027年夏開業

FINDERS編集部

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全28室が露天風呂付き、坪庭を望むご当地部屋「里山便り坪庭の間」

星野リゾートが全国展開する温泉旅館ブランド「界」が、2027年夏に佐賀県・嬉野温泉で「界 嬉野」を開業する。星野リゾートにとって佐賀県への進出はこれが初めてであり、九州エリアにおける「界」ブランドの新たな拠点となる。

客室は全28室、いずれも嬉野の里山風景を表現した専用の坪庭を望む露天風呂付きのご当地部屋「里山便り坪庭の間」である。すべての客室で、日本三大美肌の湯の一つに数えられる嬉野温泉のトロトロとした湯触りを、他の宿泊客を気にせず心ゆくまで味わえる。室内には嬉野茶の茶葉を漉き込んだ建具や、有明海をイメージしたアートを設え、全室がメゾネットタイプで1階部分の天井高は約5メートルと開放的な造りとなっている。

観光地を巡るための拠点としてではなく、部屋そのものでくつろぎながら名湯を堪能する滞在スタイルは、旅先での忙しない移動に疲れがちな読者にとって、旅の過ごし方を見直すきっかけになりそうだ。

界 嬉野の特徴は、客室での湯浴みだけで終わらない点にある。宿の中心には、スパトリートメント施設「美肌小舎」が設けられる。嬉野温泉には角質をやわらかくする効能があるとされ、客室露天風呂での入浴とスパトリートメントを組み合わせることで、保湿作用を一層引き出す設計だ。建物の外観は、肥前吉田焼や伊万里焼、有田焼を育んできた肥前の土の地層をイメージしてデザインされている。

嬉野温泉は、713年編纂の『肥前風土記』に「湯の泉ありて能く、人の病を癒す」と記されるほど古い歴史を持つ温泉地であり、島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と並ぶ「日本三大美肌の湯」の一つに数えられる。周辺は釜炒り製法で知られるお茶や、肥前吉田焼・有田焼といった磁器の産地としても知られ、温泉と工芸文化がともに根付くエリアだ。

美肌への効果と、地域の歴史や工芸に触れる時間を一つの滞在の中に凝縮した界 嬉野は、旅先での過ごし方に上質さを求める読者にとって、2027年の旅行先候補として気に留めておきたい一軒である。


界 嬉野

所在地:佐賀県嬉野市嬉野町大字岩屋川内字甲字桜ノ元甲103番4

客室数:28室

付帯施設:フロント、ショップ、食事処棟、美肌小舎

開業時期:2027年夏予定

予約開始時期:2027年春予定


公式サイト
https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/