渋谷の空に広がる茶の湯の新境地
渋谷スクランブルスクエアの展望施設「SHIBUYA SKY」で、10月12日(日)から新たなプログラム 「天空のみたて茶会」 がスタートする。地上229mの屋上空間を舞台に、陶芸家で茶人の山田翔太が導く“みたて”の茶会を15名限定で実施する企画だ。
これまで瞑想やピラティスなどを展開してきた「Morning Activity」の一環として開催される今回の試みは、東京の絶景と茶の湯の美意識を重ね合わせ、参加者自身の感性をひらく特別な時間を提供する。
“みたて”とは、古くから日本文化に息づく表現技法であり、対象をどう見立てるかによって美の在り方を見出すものだ。本プログラムでは、参加者が自ら選んだ茶盌を前に茶を点てることで、自身の直感と向き合う。東京の街を一望する圧倒的な解放感の中で、誰かの正解ではなく「自分だけの美しさ」に気づく体験が設計されている。




茶道パフォーマンスに始まり、茶盌を選ぶ「みたてセッション」、自ら点てる茶会の時間、そして最後に山田が淹れる一服と続く流れは、五感を解き放ち、日常を超える静かな感受のひとときを生み出す。
主宰を務める山田翔太は、10代から独学で陶芸を学び、遠州流茶道を修めた茶人でもある。茶盌の制作を中心に活動しながら、絶景の中で行う野点茶会や海外での展示・パフォーマンスを通じ、日本の美意識を広めている。今回の天空茶会もまた、彼の活動の延長線上にある新たな挑戦といえる。

会場となるのはSHIBUYA SKYの屋上展望空間「SKY STAGE」と46階の屋内展望回廊「SKY GALLERY」。強風や雨天の場合には屋内で実施されるが、晴天時には都心のパノラマを背景にした唯一無二の茶会となる。15名だけが味わえる特権的な場は、茶道の所作を通して心を落ち着け、自身の内側に耳を澄ませる時間へと導く。
SHIBUYA SKYは今後も「渋谷上空229mから始まる1日」をテーマに多様な「Morning Activity」を企画予定であり、今回の天空茶会はその象徴的な試みのひとつになる。
興味のある方はぜひ特設サイトを訪れてみてほしい。

Morning Activity 天空のみたて茶会
日程:2025年10月12日(日)、13日(月)、19日(日)
時間:8:00~9:40(7:45集合)
場所:SHIBUYA SKY 46階「SKY GALLERY」/屋上展望空間「SKY STAGE」
定員:各回15名
参加費:12,000円 (税込)
チケット発売日:9月14日(日) 正午より販売開始
特設サイト
https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/morningactivity/mitatechakai/