徹夜は当たり前で睡眠時間を削ってでも良いものを作るのが「できるクリエイター」の条件?
それともしっかり眠らないと良いもの作りなんてできない?
「働くみんなの睡眠事情」は、さまざまなクリエイターの方々の睡眠事情を伺い、クリエイターにとってのよりよい働き方を見つけていくシリーズ。
今回登場いただくのは、株式会社コピーライターとコピーライターサークル「コピサー」の代表を務めるはせがわてつじさんです。
はせがわ てつじ
リクルート、無職、面白法人カヤックを経て、2016年1月に株式会社コピーライターを設立。カヤック、エードット(現Birdman)などを言葉の力で上場に導く。現在、株式会社コピーライターとコピーライターサークル「コピサー」の代表を務める。主な仕事『悪魔のおにぎり(ローソン)』『噂通り(広島県可部町)』『打ち上げより、 打ち合わせが 面白い会社です。(カヤック)』など。
打ち合わせ中に意識と信頼を失うことがなくなった
―― 1日の睡眠に関するスケジュールを教えてください。
はせがわ:毎日その日のうちに眠ることを心がけていて、遅くても1時までには就寝します。睡眠時間は7時間くらいです。数年前までは寝るのが26時以降で、睡眠時間も5時間以内でした。
―― 就寝に関して、使っている/気に入っているアイテムがあれば教えてください。
はせがわ:NELLのマットレスを使っています。旅行や出張時には、ピロースタンドというオーダーメイド枕専門店でつくってもらった枕を持ち運んでいます。また昼寝をする際は、今治睡眠用タオル2を使って、ソファで横になることが多いです。枕カバーやシーツや掛け布団カバーでも、今治タオルの生地のものを使う時期があります。
―― 「睡眠」のために習慣的に行っていることはありますか?
はせがわ:入浴剤を入れて湯船に浸かるようにしています。入浴剤は完全にお湯に溶けた後のほうが効果があるらしいですが、入浴前に入れることが多いです。まぁ、シュワーっとしているのを体に当てるのも気持ちいいので、リラックス効果があってよいと思いますが。
また、以前の睡眠習慣だと日中眠くなると、マッサージに行き、仮眠をとっていました。仕事で考えなければいけない企画やキャッチコピーやネーミングなどをウトウトしながら頭の中で5、6個以上案を考えます。忘れてしまう案に、いい案ではないと思うので、頭の中のメモ帳に貼り付けておき、マッサージが終わったあとにスマホにコピペする感じです。
―― これまで、睡眠の習慣を大きく変えたことはありますか?そのきっかけや、その後の仕事や生活への影響がどのようなものになったか教えてください。
はせがわ:ロングスリーパーな方と一緒に住むようになり、自分ももう少し長く寝てみようかと試したことがきっかけで、睡眠時間が増えました。その後、日中に眠たいと思うことがなくなったので、仕事中も集中できるようになって良かったです。寝不足だったことに気づかないまま生きていたのかもしれません。「寝る子は育つ。寝る大人はやせる」という言葉がありますが、睡眠不足が解消されてから太りにくくなったようにも感じます。
また、以前はクイーンサイズ(幅160cm)のベッドに2人で寝ていましたが、旅先で広いベッドだと気持ちよく眠れること分かったので、今はセミダブルベッドを2台並べて(幅240cm)使っています。ベッドの広さはとても大切で、ホテルを決めるときにもツインベッド以上の広さになるようにしています。
―― ご自身の中での睡眠の優先順位や、仕事⇔睡眠の影響をどう考えるかを教えてください。
はせがわ:旅行や出張先にオーダーメイドの枕を持っていくほど、睡眠は大切にしています。以前は打ち合わせ中に眠ってしまうこともありましたが、今ではそういったことがないので、誰かの目の前で意識と信頼を失うことはなくなりました。
―― 仕事と睡眠に関する失敗エピソード、またそれを経ての対策や心構えがあれば教えてください。
はせがわ:寝坊して打ち合わせに遅刻したことが数回あったり、打ち合わせ中に寝てしまうこともありました。今は睡眠時間を確保しているので、そのようなことがなくなって良かったです。自分が思っているよりも多めに眠るといいかもしれません。また、個人的にベッドの広さは心の広さにつながると思っています。心が広いと、仕事の幅も広がるのではないかと思います。