CULTURE | 2024/07/01

原宿で20年以上ヘアスタイルの トレンドを発信してきた 「PEAK-A-BOO ハラカド店」 西尾店長が見てきたカルチャーとは

連載:東急プラザ原宿 「ハラカド」 で原宿のカルチャーを紐解くインタビュー企画
「ハラカドノカドデ」

聞き手・文:藤田琢己(J-WAVEナビゲーター)

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“文化を発信し続ける街・原宿”とともに歩んできた老舗サロンが「ハラカド」にオープンした理由

原宿の神宮前交差点に2024年4月17日に開業した東急プラザ「ハラカド」。
原宿の中心地にできたその場所に集まる様々な方にインタビューする企画「ハラカドノカドデ」がFINDERSでスタートします。記念すべき第1回目の登場は美容室「PEAK-A-BOO」ハラカド店の店長西尾卓義さん。

インタビューの様子は、PODCAST 番組でも公開されているので、ぜひ合わせてお楽しみください。

-- 自己紹介をお願いします。

はい。ハラカド、グランドフロアに入っている PEAK-A-BOO ハラカド店の店長 西尾卓義と申します。よろしくお願いします。年齢は42歳、滋賀県出身です。

-- PEAK-A-BOOでは、役職的なものはあるんですか。

はい。PEAK-A-BOOではハラカドの店長となっています。スタイリスト的にはトップスタイリストというランクになります。

原宿で22年の美容師キャリアを持つ西尾卓義さん

-- ハラカドに来たのはどんな経緯だったんですか。

ハラカドに来たのは、元々ここから明治通り沿いを渋谷方面に150mぐらい先に行ったところで、PEAK-A-BOO 原宿店として営業していたんですけれども、ビルが老朽化したりとか、内観もそろそろリニューアルしたいっていう話があって、スタッフみんなで原宿内で探していたところ、オフィスの方からふとハラカドに入らないかとお話をいただきました。

-- 元々原宿には縁があったんですね。

そうですね。元々PEAK-A-BOOが原宿、表参道でスタートして50年ぐらいになる、このエリアの老舗サロンなので、僕たち原宿店メンバーもこの近くで、原宿をずっと見ていきたいなと思い、原宿で場所を探しました。

-- 最初にPEAK-A-BOOに入られたのはどのぐらい前なんですか。

23年前ですね。

-- では、もうそのとき原宿店はもうあったんですね。滋賀から上京されて、修行を積み、学校に入ったのですか?

(美容) 学校は京都だったんですけど、滋賀から京都行って、その後PEAK-A-BOOの存在を知って、上京してっていう形ですね。それが23年前です。

-- もうそこからずっと原宿なんですね。

そうです。1年目だけ表参道のお店にいたんですけれども、そこから1年もたたないうちに原宿店に来て、ずっと明治通りで22年働いてますね。

 PEAK-A-BOO西尾氏が見てきた20年間の“原宿スタイル”

-- 22年間の変化みたいなものを感じることありますか。

感じることはいっぱいありますね。自分たちがアシスタントをしていた時代は、まだ表参道に同潤会アパートがあったり、斜め向かいの反対側の「オモカド」の方には、長い間GAPの店舗があり、若者たちが集まってくる、たとえば雑誌で言うと「FRUiTS」とか、そういうちょっと面白い人たちが集まる場所ってのが原宿かなと思ってました。
そんな場所でいつもモデル探しなどをしていたんですけど、なんかすごいエネルギーのある場所だなと感じていました。

-- もちろん建物もお店も変わりましたけど、あの道を歩いていて声をかけられて写真を撮られるというのが、毎日行われていたイメージがありますよね。

毎日チェキで写真撮ってましたね。(笑)

-- それが今はなくなりましたね。

そうですね。今はみんなインスタグラムとかでモデルを探したりしていますよね。

-- 服飾に興味がある人が多く、ちょっと個性的な格好だけれども、ここだったら大丈夫みたいな。もしかしたらヘアサロン的にも、こういう髪型はちょっと奇抜だけれども、原宿なら馴染むみたいなところってあったりしますか。

ありますね。やっぱり髪型と土地と人というのはすごい関わりがあるのかなと思います。ハラカドさんがおっしゃっているように、「文化を発信する」という意味では、発信があれば受信もあって、たぶんここには受信したい人が多く集まってくるのかなと思います。ヘアスタイルも、皆さん個性的な人が、集まっているんじゃないかなと思っています。

-- 原宿ならではのオーダーなんかはあったりするのですか?

原宿ならではといったオーダーですと、ここ数年はハイトーン、ブリーチをする人たちが多かったりとか、ビビッドカラーにする人が多かったりとかいうのは見受けられますね。メンズでもハイライトをしたりとか、カラーを自由にできるっていうのがあるかなと。

あとカットでもエッジを活かしたカットができたりとか、いろんな原宿ならではのオーダーがあるんですけれども、PEAK-A-BOO はもうすぐ50周年ということで、サロンの中でも世代を超えて、昔の原宿を知っている人から今の学生さんまで、それぞれの世代たちがみんないろんな髪型をしているってのがすごい面白いと感じています。

-- 年齢を横断して、原宿に集まってくると。

そうですね、「私も若い頃は原宿に来て、髪型も刈り上げて・・・」とか、女性の方でも「昔は坊主っぽかったんだよ」といった方もいらっしゃって、そういう方はたぶん孫の世代のことも理解できますよね。

やっぱり銀座とか横浜との違いっていうのは、もちろんそのエリアにもそういう人たちはいるとは思うんですけれども、多分、世代を超えて集まりやすい場所なのかなと思ってます。

-- お母さんもしかしたらおばあちゃんがちょっと昔はエキセントリックなヘアスタイルにしていた可能性がより高いのは、原宿でしょうね。

はい。そうだと思います。(笑)

以下、ポッドキャスト本編に続く

PEAK-A-BOO原宿ハラカド店の店長、西尾さんの語る原宿のスタイルやカルチャーの深いトークは以下のリンクからPODCASTで聴くことができます。https://arrtsidecast.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/harakadonokadode/episode/peak-a-boo/

PEAK-A-BOO原宿ハラカド店

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PEEK-A-BOO 原宿ハラカド
渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」GF
TEL 03-5468-0822
open 10:00〜21:00
https://www.peek-a-boo.co.jp/salon/harajuku/

PEAK-A-BOO ハラカド店 店長 西尾卓義さんのInstagram

https://www.instagram.com/takuyoshi_nishio/?hl=ja

藤田琢己 公式Webサイト
https://takumifujita.net/

ハラカドに誕生したラジオ局 J-WAVEによる本格的な音声収録スタジオ
J-WAVE ARRTSIDE CAST

https://www.j-wave.co.jp/arrtsidecast/