BUSINESS | 2026/09/07

出会いを、事業に変える3日間
静岡発 「TECH BEAT Shizuoka 2026」 が閉幕

TECH BEAT Shizuoka 2026が閉幕、フィジカルAIに205社参加

FINDERS編集部

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8年目で過去最大規模に、静岡発イベントが示す成長の軌跡

静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」で2026年7月23日(木)から25日(土)まで開催された「TECH BEAT Shizuoka 2026」が閉幕した。主催は静岡県と静岡銀行を事務局とするTECH BEAT Shizuoka実行委員会で、スタートアップと地域企業の出会いを生み出す場として2019年に始まったイベントは、今回で8年目を迎えた。

会期中には国内外から205社のスタートアップが参加し、来場者数は14,684人と、いずれも過去最大規模を記録した。会期中に行われた事前予約制の個別商談は216件にのぼり、前年の72件から約3倍に増加している。来場者アンケートでの満足度は81.5%と、前年をさらに上回った。

単なる規模拡大にとどまらず、地域企業とスタートアップの双方が「出会い」の先にある具体的な事業連携を求めていることがうかがえる結果である。

テーマは「フィジカルAI」、静岡の現場でAIを試す3日間

今回のテーマに掲げられたのは「フィジカルAI」である。AIをロボットや機械などのハードウェアと組み合わせ、現実の生産現場や作業環境で活用する技術を指す言葉で、自動車や光学機器などの製造業が集積する静岡県にとっては特に身近なテーマだといえる。県内企業とスタートアップは、具体的な業務課題や導入の可能性について意見を交わした。

会場にはAI、システム開発・セキュリティ、製造・ロボティクス、フード・アグリテックなど幅広い分野のスタートアップが出展し、展示や商談、ネットワーキングを通じて企業との接点をつくった。42件のセッションには150人が登壇し、AIによる産業構造の変化や企業変革、地域産業、人材育成といったテーマについて有識者や経営者、起業家が議論を交わしている。会期中には関連する公式サイドイベントも34件開催された。

子どもや学生、家族連れに向けては、AIやロボティクスを実際に体験できる展示やコンテンツも用意されており、次世代の担い手が技術に触れる場としての役割も果たした。

「出会いの場」から「価値共創の場」へ、静岡発のイノベーションはどこへ向かうか

TECH BEAT Shizuokaはこれまで、スタートアップと地域企業が出会う場として成長を重ね、累計来場者数は52,000人超、累計商談件数は3,304件に達している。今回、事前予約商談が前年の約3倍となる216件に伸びた背景には、地域企業とスタートアップ双方で協業への意欲が高まっていることがある。

主催者が目指すのは、イベント当日の出会いだけで完結させることではない。地域企業や静岡県が抱える経営課題や事業変革のニーズと、スタートアップが持つ先端技術を結び付け、新たな事業や価値の創出につなげていくことである。今後は商談や協業の成果を広く発信し、「出会いの場」から「価値共創の場」への進化を図るとしている。

次回の「TECH BEAT Shizuoka 2027」は、2027年7月22日(木)から24日(土)まで、同じくグランシップで開催予定である。地方発のビジネスイベントがどのように具体的な事業成果へとつながっていくのか、静岡の現場から生まれる次の動きに注目したい。


TECH BEAT Shizuoka 2026
テーマ:フィジカルAI

開催期間:2026年7月23日(木)〜25日(土)

会場:静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」

出展社数:205社
来場者数:14,684人

主催:TECH BEAT Shizuoka実行委員会(事務局:静岡県、静岡銀行)


公式サイト
https://techbeat.jp/report-column/