お好み焼文化の危機と継承をめぐる議論、大阪なんばで熱く展開
全国の鉄板粉モン文化を未来へ受け継ぐために、2022年から続く 「食文化100年継承・鉄板会議」。今年も全国10ヶ所のエリア会議を経て、第4回全国大会が10月3日(金)、大阪・なんばのYES THEATERで開催される。

今回のテーマは「お好み焼2035年問題」。若者の粉モン離れや閉業の増加により、このままでは10年後に店舗数が半減するとの予測もある。果たして店の継承と技の継承は可能なのか。全国から店主、研究者、企業関係者が一堂に会し、文化の存続に向けた議論を交わす。
当日は司会にタージン氏を迎え、文化功労者で文化人類学者の石毛直道氏、文化庁の長谷部勝氏が来賓として登壇。続いて、日本コナモン協会会長で食文化研究家の熊谷真菜氏が、全国100店舗を対象としたアンケート調査をもとに現状と課題を発表する。
さらに、オタフクソース株式会社の大内康隆氏が店の経営環境と課題を報告し、株式会社日清製粉ウェルナの目黒憲和氏が粉市場の展望を語る。三津浜焼きプロジェクトの二神弘樹氏や名古屋めしライターのSwind氏らも登壇し、地域に根ざした継承の取り組みが紹介される。
また、インバウンド需要の動向やタイにおける粉モン事情、キユーピー株式会社によるマヨネーズ発売100周年の継承意義など、国内外の視点から多彩な発表が行われる予定だ。最後には 「文化を味わう コナモン100選」 と題した特別企画も予定されており、食文化を次世代へどう橋渡しするかが問われる。
全国37団体が主催し、文化庁や大阪市、大阪商工会議所が後援する本大会。お好み焼をはじめとする鉄板粉モンは、単なる料理を超えて地域のアイデンティティや人々の記憶を繋ぐ文化そのものである。2035年を見据え、次の世代へどう伝えるのか。難波で交わされる議論は、日本の食文化の未来を占う重要な場となるだろう。




食文化100年継承・鉄板会議2025 第4回全国大会
日時:10月3日(金) 13:00~15:00(12:30開場)※懇親会 16:30~18:00
会場:YES THEATER(大阪市中央区難波千日前11-6 なんばグランド花月ビル)
主催:鉄板会議実行委員会(37団体)
後援:文化庁、大阪市、大阪商工会議所
協賛:日清製粉グループ本社、オタフクソース、キユーピー、アサヒビール、住友商事
詳細・問い合わせ:鉄板会議実行委員会(一般社団法人日本コナモン協会)
info@konamon.com