BUSINESS | 2026/07/06

ブランド家具を買わない選択へ
「fittingbox」 が描く循環型オフィスとは?

インターオフィスが家具サブスクを刷新、短納期と再循環でオフィスづくりを変える

FINDERS編集部

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

オフィス家具は 「所有」 から 「循環」 へ。成長企業の変化に応える新モデル

株式会社インターオフィスは、法人向けオフィス家具のサブスクリプションサービス fittingbox (フィッティングボックス) をリニューアルし、循環型サブスクリプションモデルとして提供を開始した。ブランド家具に特化しながら、自社拠点でのメンテナンスと在庫保有によって短納期を実現するサービスである。

今回のリニューアルでは、新たに STANDARD PLAN (スタンダードプラン) を設けた。初期投資を抑えるだけでなく、家具を回収、点検、メンテナンスしながら再利用することで、オフィス家具のライフサイクルを延ばすことを狙う。単に家具を借りるのではなく、調達から利用、回収、再活用までを一体で設計することで、廃棄を前提としないオフィス運用を提案するものだ。

近年、オフィス構築を取り巻く環境は大きく変化している。建築費や内装費の高騰、資材供給の不安定化、納期の長期化などにより、企業にとってオフィス投資の不確実性は高まっている。一方で、採用競争が激しくなるなか、オフィス環境は企業のブランドや人材獲得にも関わる重要な経営資源となっている。

こうした状況では、購入を前提としたオフィスづくりだけでは、組織規模や働き方の変化に対応しづらい。移転、増員、レイアウト変更のたびに家具を買い足し、不要になった家具を処分する運用は、コスト面でも環境面でも負担が大きい。インターオフィスは、そこに 「所有しないオフィス」 の可能性を見出した。

STANDARD PLAN の特徴は、家具ラインアップをあえて厳選している点にある。対象となる家具を主要アイテムに絞ることで、選定の手間を減らし、在庫効率を高め、同一製品を繰り返し活用できる体制を整えている。ラインアップは Vitra や Herman Miller など、世界的に評価の高いブランド家具を中心に構成されており、デザイン性、機能性、耐久性を備えたプロダクトを長く循環させる設計だ。

  家具ラインアップの例 (テーブル)
  家具ラインアップの例 (チェア)

短納期も大きなポイントである。通常、海外製のブランド家具は調達に時間がかかることも多いが、同社は輸入販売会社としての強みを活かし、自社で在庫を保有する仕組みを採用している。これにより、最短2週間での導入を可能にした。最新のエルゴノミクスチェアと電動昇降デスクを含むプランの場合、月額費用は1席あたり8,800円からとなる。

また、契約開始から6か月以降は中途解約金が発生しない。増員や組織変更に応じた家具の追加、入替、再配置にも対応できるため、スタートアップやベンチャー企業など、成長フェーズに応じてオフィスの形が変わりやすい企業にとっても導入しやすい。

同社によると、サブスクリプション事業は問い合わせを起点とした売上が前年比220%以上に伸長している。顧客構成では、スタートアップおよびベンチャー企業が約4割強、中小企業が約3割強を占め、受注物件ベースでは約6割がスタートアップ企業だという。オフィス家具の調達方法が、大手企業だけでなく成長企業の現実的な選択肢になりつつあることがうかがえる。

インターオフィスは1975年の創業以来、ハイクオリティな家具と空間づくりを提案してきた企業である。今回の fittingbox のリニューアルは、その知見を 「販売」 だけでなく 「循環」 に拡張する取り組みでもある。レンタルオフィスが一般化したように、オフィス家具もまた、所有するものから共有し、循環させるものへ変わっていくのかもしれない。

[関連記事]

インターオフィスが創業50周年企画 「一脚のスツール」 に物語をhttps://finders.me/kqFQxAiioANUvGI15Q


fittingbox (フィッティングボックス)
https://fittingbox.jp/

株式会社インターオフィス
https://www.interoffice.co.jp/