BUSINESS | 2026/09/10

アプリ広告は誰のためにあるのか。
渋谷で問う 「持続可能な成長」 の形

アプリ業界サミット「Tokyo Summit 2026 Fall」が10月9日、渋谷で開催

FINDERS編集部

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収益とユーザー体験、相反しがちな両輪にどう向き合うか

広告で収益を得ることと、心地よく使い続けてもらうこと。スマートフォンアプリのビジネスにおいて、この二つはしばしば綱引きの関係になる。過剰な広告表示や品質の低い広告は、目先の収益にはつながっても、ユーザー離れという形で長期的な代償を招きかねない。

こうした課題に業界横断で向き合うコミュニティイベント「Tokyo Summit 2026 Fall – App Publishers Community」が、2026年10月9日(金)16時から、渋谷ヒカリエ26FのTikTok for Business Japanオフィスで開催される。テーマは「Sustainable Growth – 持続可能な成長へ」であり、ユーザー獲得コストの変化やプライバシー保護の強化を背景に、広告収益の最大化だけでなく、ユーザー体験・広告品質・1st Party Dataの活用をどう両立させるかが議論される。

参加費は無料だが、事前申込・承認制である。対象はモバイル広告主、媒体社、アプリ開発者などアプリビジネスに携わる人で、ゲームか非ゲームかは問わない。当日はPangle・TikTok for Business、DT(旧Digital Turbine)、Braze、AppHarbrといった、アプリの広告・マネタイズを支える企業が登壇する。

AppHarbrが可視化する、日本のスマホ広告品質の実態

収益性が重視される一方で、ユーザーを誤認させる表現や、性的・刺激的な内容を含む不適切な広告など、アプリ内広告の品質をめぐる課題は複雑化している。この現状に焦点を当てるのが、モバイル広告品質管理サービスを手がけるAppHarbrのセッションである。

Senior Sales Directorの田中亨氏が登壇し、「Mapping Japan Ad Quality 2026 – 日本のスマホ広告品質を可視化する」と題したセッションを行う。AppHarbrが検知したデータをもとに、日本市場で実際に発生している広告品質上の問題を可視化し、国内市場特有の傾向や実際の広告事例を紹介する内容だ。広告収益とユーザー体験を両立させるために、これからのアプリパブリッシャーに求められる品質管理のあり方も提示される。

感覚的に語られがちな「広告の質」を、実際のデータや事例をもとに議論する試みは、日々広告収益と向き合う実務者にとって、自社の施策を見直す材料になりそうだ。

広告収益化やユーザー獲得に加え、データ活用の観点からのセッションも用意されている。Braze Strategic Business Consultantの佐藤洋介氏は、「CRM / 1st Party Data起点で考える新規獲得手法とは?」と題し、CRMに蓄積された1st Party Dataを活用した新規ユーザー獲得の手法や、クリエイティブとCRMを掛け合わせることで生まれるシナジーについて解説する。AI Agent時代に縮まりつつある「広告とCRMの距離感」を切り口に、これからのマーケティングのあり方を考える内容だという。

セッション終了後の18時からは、参加者・登壇者によるネットワーキングも予定されている。食事とドリンクを楽しみながら、普段は接点を持ちにくい他社のアプリ事業者や、広告・マネタイズ領域の担当者と情報交換できる場を設ける狙いだ。

広告の最新動向を知るだけでなく、同じ課題に向き合う人たちとの接点をつくれる点は、日々の業務のヒントを持ち帰りたいアプリ業界の実務者にとって、参加する意味を感じやすい機会になりそうだ。


Tokyo Summit 2026 Fall – App Publishers Community
テーマ:Sustainable Growth – 持続可能な成長へ

開催日時:2026年10月9日(金)16:00〜(15:30受付開始)

会場:TikTok for Business Japanオフィス(東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ26F)

対象:モバイル広告主、媒体社、アプリ開発者などアプリビジネスに携わる方
参加費:無料(事前申込・承認制)


公式サイト
https://jp.appharbr.com/events/tokyo-summit-26-fall/