CULTURE | 2022/02/22

女優のんが監督作『Ribbon』に込めた想い ― どんな困難があっても自分の好きを信じきってほしい

2022年2月25日公開の映画『Ribbon』は、「わたしたちのアートをとりもどす」――未来を奪われた美大生の再生物語だ...

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自分の好きを決めていく。それが道を拓くきっかけになる

「Ribbon」場面写真 ©「Ribbon」フィルムパートナーズ

―― FINDERSは「クリエイティブ×ビジネス」がコンセプトのウェブメディアです。月間で数百万人の読者がいます。この映画もまた、夢であるクリエイティブや制作と、現実問題である就活、そういうものの狭間に生きて、さらにコロナという時代に落とされながらも生き抜いてゆく物語だと思うんです。いつかのように20代の若い方々へ、メッセージがあればお願いします。

のん:この作品は、まさにこれから飛び立とうという、未来に飛び立っていこうという学生の皆さんが、いきなりバサッと道を閉ざされたという、そういう物語から始まっているんですが、どんな状況になったとしても自分は、これが好きだったんだということを自覚して、これしかやりたくないんだという覚悟を決めていく、自分の気持ちを定めていくラストになっています。

現実的にコロナは終わっていなくて、いつかも本当につらい状況になるんですけど、作ることで自分を保てるということに気づけた。作るしかないんだという、そういう自分の好きを決めていく、それが大事だなと思います。

やっぱり上を見上げたらたくさんの先人たちがいて、そこに辿り着くには自分がまったく至らなくて、これからの人たちがコロナによって阻まれるのは相当な打撃で、どこにも踏み出せない気持ちになっちゃうと思うんです。

ですけど、その時の衝撃を代わりに『Ribbon』が吐き出しています。吐き出すこと、叫ぶことによって、モヤモヤを晴らして前に進める気がして、自分の好きを信じていていいんだと感じてほしいですし、自分の好きを信じきってほしいなと思います。

―― こういう時こそ、のんさんみたいな創作者は作品を出すべきですね!

のん:今回、予告篇を制作していただいた岩井俊二監督に映画へのコメントをいただいたんですけど、「コロナがどういうものか誰も分かっていない時に、のんちゃんがすぐにコロナを扱った作品を出すというのは、せっかちでしたね」と言われて。

でも、その前に岩井監督は『8日で死んだ怪獣の12日の物語』という、コロナ禍の怪獣のお話を作って、僕もせっかちでした、みたいなコメントを下さったんです。

―― (笑)。

のん:そう、せっかちになっていたという。こんな時だからこそ作らなきゃ、自分が作っている意味はない、と思います。このコロナ禍への状況への反発で、音楽もアートもより元気になったらいいなと思います。


のん 脚本・監督・主演
映画「Ribbon」
2022年2月25日(金)テアトル新宿ほかロードショー
詳細は以下公式サイトをご覧ください。

https://www.ribbon-movie.com/


衣装協力:トップス¥82,060、パンツ¥48,840/ナヌーシュカ(ヒラオインク) ゴールドチョーカー¥46,200、シルバーチョーカー¥41,800、バングル¥33,000、右耳イヤーカフ¥16,500、左耳イヤーカフ¥22,000/すべてプリュイ(プリュイ トウキョウ) 右手リング¥28,600/ブランイリス(ブランイリス 東京) 左手リング¥93,500/プライマル  シューズ¥28,600/ダニエラアンドジェマ

SHOPLIST:ヒラオインク03-5771-8809/プリュイ トウキョウ03-6450-5777/ブランイリス 東京03-6434-0210/プライマルsupport@prmal.com/ダニエラアンドジェマ03-6721-0250

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