EVENT | 2023/10/27

チームラボが麻布台ヒルズにお引越し。新たに展示される「認知上の存在」をテーマにした新作を一部発表

「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」東京 麻布台ヒルズ © チームラボ

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「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」東京 麻布台ヒルズ © チームラボ

文:FINDERS編集部

「すぐそこにあるのに触れない」チームラボの新作たち

アート集団チームラボと森ビルが共同で手がける、「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が、東京・お台場から移転し、2024年1月に麻布台ヒルズにオープン予定だ。

移転に伴いチームラボは、新たなアートプロジェクト「認知上の存在」をテーマに、作品を制作中ということで、その一部を紹介したい。

そもそもチームラボがテーマとして示す「『認知上の存在』とは、いったいどういうことだろうか。物理的に存在しなくても、人が「認知」さえすれば存在しているものだと人は認識する。つまり、「私たちは、見えている世界を認知しているのではない。私たちは、認知している世界を見ている」のだという。

今回展示されるのは、そんな「認知上の存在」をテーマにした作品だ。

たとえば《Bubble Lamps(仮)》ではシャボン玉状の光の塊が出現するが、シャボン玉が物理的に存在するわけではない。

同じく、ゼリー状の光が空間を走る《Microcosmoses - Jelly(仮)》も、存在をそこにみることはできても、やはり実際には存在しないものだという。

実験中動画「Exploring Existence in Perception: A New Phenomenon of Light - Bubble」(認知上の存在の探求:新しい光の現象 - シャボン玉)

実験中動画「Exploring Existence in Perception: A New Phenomenon of Light - Jelly」(認知上の存在の探求:新しい光の現象 - ゼリー)

また、無数の光線の集合による球体《我々の中にある巨大火花》や、光によって曖昧な立体物を構築する「Light Sculpture」(光の彫刻)シリーズより《The Sculpture of Time Distortion in a Mirror》、物質的に存在しないが認知してしまう壁を作る《壁のない壁の作品(仮)》など、私たちの「認知」と「認識」を揺さぶる作品が多数公開される予定だ。

チームラボ《我々の中にある巨大火花》© チームラボ


『森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス』
オープン:2024年1月予定
会場:麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1F