LIFE STYLE | 2020/11/11

大型ハリケーン直撃で施設の犬小屋がピンチ!300匹の犬を自宅で保護した男性に称賛の嵐

文:滝水瞳
10月初旬、 大型ハリケーン「デルタ」がメキシコ湾に接近した。カテゴリー4の強い勢力を保ったまま北上してい...

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「必要ならあと100万回やります」

ハリケーンが過ぎ去る一晩の間、300匹はみなとても落ち着いて過ごせていた。自宅に避難した犬たちはすべて無事だったが、ハリケーン一過の翌日は折れた木や枝のメンテナンスや施設の修理などに追われた。すぐに犬を施設に移動させられる状況ではなかったため、ピメンテルさんは犬たちを夕刻まで自宅で過ごさせることに。自宅は長時間多くの犬が密集していたため犬の匂いでいっぱいになり、部屋の物も一部壊されてしまったという。ピメンテルさんは当初、300匹が家の中にいることを想像すると大変なことだと感じたものの、「必要ならあと100万回やります」と答えている。そう、犬たちの安全安心に代えられるなら、これ以上のことはないと思ったのだ。

今後、ハリケーンが襲来しても安心して過ごせるために、ピメンテルさんは4ヘクタールほどの所有地に動物たちのための避難所を作るという。一方で施設の災害復旧に加え、飼育費を賄うのに精いっぱいの日々だ。さらに施設には犬だけでなく猫、鳥類、馬や羊、豚、牛、ロバなど500匹以上の動物を抱えている。『Tank's Good News』によると、「ここには何百匹もの動物がいて、十分な食料を蓄えないといけないので、できればサポートしてください」とコメントしたところ、寄付をする人が増加。労いのコメントも続々と届いているという。

その後も「ハリケーンの間は冷静になって、建物に野良犬や猫をかくまってあげてください」とコメントを投げかけているピメンテルさん。一般的に「犬300匹」とまではいかないにしても、意志さえあれば大切な命が救える可能性もあることを、ピメンテルさんは身をもって教えてくれた。


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