文:神保勇揮
そもそも「忘年会に参加したくない」という人も多い!?
8月末ごろから若干の落ち着いてきたかのようにも見えた新型コロナウイルスの感染者数が、再び増加に転じそうな昨今。飲食店・居酒屋は都心部では未だに厳しい客入りを見かけることも少なくないが、住宅街の大衆店は夏休み明けごろからかなり賑わいを取り戻してきた印象もある。
そうした中でいよいよ来月は忘年会のシーズンを迎える。飲食店としては多くの来店を期待しているだろうが、果たしてどうなるのか。10月、11月と2つのアンケート調査結果が公開されたので、その結果をお伝えする。
まず、法人向けのフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」を運営する日本フードデリバリー株式会社は、10月7日から13日にかけて、全国の20歳以上の両サービス会員(男女852人)に対して「ウィズコロナ時代における忘年会に対する意識調査」を実施。
「今年、職場の忘年会が開催された場合、参加したいですか?」という質問に対しては、参加したくない(24.6%)、どちらかといえば参加したくない(36.9%)という回答が合計すると6割を超える結果となった。
その理由は「新型コロナウイルスへの感染が不安だから(88.6%)」が大半であるが、次点の「就業後に職場の催し物に時間を割きたくないから(30.0%)」という理由も時代を表しているように感じた。
一方、「忘年会の開催場所として望ましい場所はどこですか?」という質問では、飲食店(44.8%)が最も多い回答となった。その後にオフィス(33.7%)、オンライン(24.6%)と続いている。
飲食店を選んだ理由の自由回答としては、「食事の手配が必要ない」ことや、「十分な対策を行っている飲食店であれば感染のリスクが少ない」という意見が多く、「厳しい環境を迎えている飲食店の売上に貢献したい」という意見もあったという。
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