やるなら飲食店がいいけど、感染対策も気になる
2つ目の調査は、レンタルスペースの貸し出しを行うプラットフォーム「スペースマーケット」を運営する株式会社スペースマーケットが、10月20日から23日にかけて、20~50代までの会社員(正社員・契約社員・派遣社員)501人に対して同じく忘年会に対する調査を実施。
まず緊急事態宣言(2020年4月)以降、職場の人との対面での飲み会参加有無を質問したところ、33.9%が「参加した」、66.1%が「参加していない」と回答した。
このうち、「参加した」と回答した170人に対して飲み会中に気になったことを質問したところ、1位は「隣の席の人との距離が気になった(37.6%)」となり、「店の換気状況が気になった(35.9%)」、「店のサイズが気になった(26.5%)」という結果となった。質問項目自体が「店内の感染対策のどこが気になるか」を問うようなものとなっているが、やはり第一印象として目に入る「他人との距離・店のサイズ・換気の有無」がわかりやすく対策できるように見せられるかというところが重要なようだ。
続けて職場の忘年会に参加する場合、対面とオンラインのどちらを希望するかを質問したところ、対面開催を希望する(33.3%)、どちらかというと対面開催を希望する(36.7%)の合計が70%に上った。先述の日本フードデリバリーによる調査と同様、忘年会参加する場合はやはり多くの人が飲食店での開催を希望しているようだ。
忘年会を実施する適切な開催場所を質問した回答でも、1位「飲食店(貸切・個室)(71.3%)」、2位「飲食店の屋外スペースやテラス(32.1%)」、3位「貸切レンタルスペース(30.9%)」という結果となっている。
また、今年の忘年会を開催する際に適切な人数を質問したところ、「2〜3人(5.6%)」「4〜5人(25.0%)」「5〜10人(47.4%)」となり、10人以下での開催が適切と回答した人が77.9%に上った。
ただし、昨年の忘年会に参加した会社員377人に対して去年の忘年会の開催人数を質問したところ、71.1%が「11人以上」で開催したと回答しており、忘年会企画者はどのようにそのギャップを埋めるかが問われてきそうだ。
加えて今年、職場の忘年会を開催する際の適切な感染対策を質問したところ、1位が「アルコール消毒完備(82.2%)」、2位「定期的な換気(75.0%)」、3位「一定の距離を保てる広いスペースでの実施(65.9%)」という結果となり、「せっかく忘年会をやるなら飲食店が良いが、しっかり感染対策がなされているお店を選んでほしい」という感情が見えてくる。
果たして来月の忘年会シーズンはどうなるのか。一部の先進的な企業からは「こんな個性的なオンライン忘年会を実施しました」というニュースも流れてきそうだが、これらの結果を鑑みると意外と例年通り混み合う飲食店が多くみられるのかもしれない。