最も収益性の高い事業はクラウドプラットフォーム事業
Amazonのクラウドプラットフォーム、Amazon Web Service（AWS）は、売上こそ約400億円と12.4%の規模で上記ストア事業に劣るが、実は同社の中で最も収益性の高い事業だ。2019年第４四半期には、なんと営業利益の半分以上がAWSによるものだった。競合にGoogle Cloud、Microsoft Azurなどを持つ。
そして残りの事業は、Amazon Primeなどのサブスクリプションサービスが220億ドルで全体の6.8%。レジ無し型コンビニ事業Amazon Goや、オーガニック食品などを中心に取り扱うホールフーズ・マーケットなどの実店舗事業が、170億ドルで5.3%。そして広告収入や、クレジットカード事業など、その他の事業の合計売上が170億ドル、全体の5.3%となっている。
特定の事業で圧倒的な成功を収めながらも次々と新事業へと打って出るその姿勢こそ、Amazonをここまで成長させたのだろう。今の経営に行き詰まりを感じている経営者にとって、状況を打破するためのヒントになることを祈る。