EVENT | 2020/09/24

都内で買える、バングラデシュとベラルーシのマニアック弁当で旅行気分!【連載】ハズさない!持ち帰りメシ(22)

今年は夏休みもシルバーウィークも遠出することもままならず。
巷ではGo To トラベルキャンペーンをやってはいるものの...

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東欧・ベラルーシ料理「ミンスクの台所」の弁当「ジャルコーエ」800円

「ミンスク」という都市名になじみがない方も多いだろうが、東欧・ベラルーシ共和国の首都がミンスクだ。

六本木から程近いロシア大使館前の「ミンスクの台所」は、ロシア周辺国の大使館員達にも人気で20年近くこのエリアで愛されている。

民族衣装風な制服をまとったスタッフは、旧ソ連諸国出身の女性のみ。流暢な日本語で出迎えてくれるが、美女の民族衣装姿に一瞬ドキッとする。

海がない内陸国のベラルーシは、野菜や肉を中心に、サワークリームやハーブ、にんにくなどが味のアクセントになった料理が多い。この「ジャルコーエ」は、簡単に言うと豚肉と野菜のトマト煮だ。蒸し焼きにすることで野菜の味がギュッと濃くなり、大きめの豚肉もやわらかく煮込まれている。

見た目よりも味付けはあっさりで、根菜の甘味と豚の出汁を感じられるスープが美味しい。

選べる付け合わせは、カーシャ( 蕎麦の実を炊いたもの)をチョイス。ジャルコーエと合わせるために固めに炊かれたカーシャだ。ホロホロとした食感で、スープに浸しながら食べるとよくなじむ。

副菜もベラルーシ色豊かで嬉しい。鮮やかなピンクの物は「毛皮のコートを着たニシン」という一風変わった名前のニシンとビーツのサラダ。

じゃがいも、卵、ワイン漬けのニシン、ビーツなどをミルフィーユ状に重ねた、この国の定番料理だ。時折鼻に抜けるディルの香りがニシンとも相性抜群。

ヨーロッパ最後の独裁国家とも呼ばれる東ヨーロッパの中でもかなりマニアックな国、ベラルーシ。

KGBが活動していたり大国からの経済制裁を受けていたりと、イメージだけだととっ付きにくい印象だが、あくまで料理は日本人にとっても優しい味付けでホッとする。彼の地に生きる人々は意外と素朴で親しみやすいのかもしれない。

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