文:三浦一紀
2019年「CESイノベーションアワード」受賞製品
お茶を最高の状態で飲むには、茶葉の量、水量、抽出時間、抽出温度などなど、コントロールすべきものがたくさんある。茶の道とは深いものなのだ。
また、その時に飲み手の気分や目的などに合わせてもお茶の入れ方というのは異なるため、完璧なお茶を入れるには職人技が必要になる。
この、お茶を入れる職人技をテクノロジーで実現してくれるのが「teploティーポット」だ。本体には各種センサーを搭載。温度や室温、湿度、照度、騒音などを計測するほか、指紋センサーに指を置くことで、飲み手の脈拍や体温などから体調や気分を分析して最適なお茶を入れる「パーソナライズ抽出機能」が搭載されている。2019年には世界最大級の家電・テクノロジー見本市「CES」で特に優れた製品に贈られるイノベーションアワードも受賞している。
お茶を入れる際には、ポットに水を注ぎ、茶葉をセット。そして専用スマートフォンアプリに内蔵されている茶葉のデータベースから茶葉の種類を選択後、本体のセンサーに指を乗せる。するとポットが自動的に最適なお茶を入れてくれる。データベースには20種類の茶葉が登録されており、順次追加される予定だ。
この製品は8月29日より発売予定。価格は2万5000円(税別)となっている。公式サイトでの予約販売は予定数を終了してしまっているが、メールアドレスを登録すると販売再開時にお知らせを受け取ることができる。また、百貨店やセレクトショップなどでも販売されるので、実際に手に取ってから買うことも可能だ。