文:宮下高明
世の中には、両親から受け継いだ遺伝子が同じである「一卵性双生児」が存在する。一つの受精卵から出来る双子のことで、彼らが誕生する確率は1000分の4組ほどだと言われている。
このわずかな確率でしか生まれない一卵性双生児の兄弟が、別の一卵性双生児の姉妹と結婚し、同時に妊娠したというニュースが、SNS上で話題となっている。
出逢い、プロポーズ、結婚。すべてが同時
米国オハイオ州ツインズバーグでは、毎年8月の第1週の末に「ツインズ・デーズ・フェスティバル」と呼ばれるお祭りが開かれ、アメリカ各地からおよそ3000組の双子が参加する。2017年のこのイベントで、一卵性双生児の兄弟であるジョシュさんとジェレミーさん(ともに35歳)が、同じく一卵性双生児の姉妹であるブリタニーさんとブリアナさん(ともに33歳)で出会った。
そして翌年2月、バージニア州のツインレイクス州立公園で、兄弟は姉妹に同時にプロポーズ。2018年の「ツインズ・デーズ・フェスティバル」で、2組の一卵性双生児カップルは結婚式を開き、一卵性双生児である牧師に祝福されたという。