示談金とドアの修理代で260万円、迷惑を被り続ける家族たち
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そして、法廷には被告人の奥さんが情状証人として出廷です。
弁護人「事件を聞いてどう思いましたか?」
証人「何かの間違いだと思いました。前にもやって鍵も返しているので、ドアを壊して侵入するはずがないだろうと」
弁護人「1月の事件以降、あなたはどのように監督してましたか?」
証人「外出するときは、何しに何処に行くかを訊いていましたが、主人の言うことを信じていたので不十分でした」
奥さんとしても罪悪感があるようで、声のトーンで落ち込んでいるのがわかりました。
弁護人「今後はどうします?」
証人「ホントに働いているか、確認します。GPSで行動を把握します。お金の管理は私がします」
とかなり厳しい監視をすると約束です。
続いて検察官から。
検察官「1月の時に被害店に支払ったのが、150万円。これは誰が出しました?」
証人「主人の父です」
検察官「今回のドアの修理代で、110万円払ってますけど、これは?」
証人「主人の祖父です」
奥さんだけじゃなく、みんなに迷惑かけちゃってるみたいです。
次は、裁判官からの質問。
裁判官「旦那さんはギャンブルが原因で借金が膨らんでいるのは知ってたんですか?」
証人「いや……給料は受け取っていたので、小遣いの中でパチンコしてるのかと…」
裁判官「夫婦で正直に話せない感じでした?」
証人「子どもを理由に後回しにしていました…」
裁判官「そこをとがめるわけじゃないけど、関係を築くのが大事なのかなぁってね」
証人「はい」
2人の関係性も遠因と指摘して、証人尋問終了。盗みやったわけじゃないのに、こんなに責められるなんて。