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文:滝水瞳
マイペースな姿が愛らしい猫。自由奔放で独立心や警戒心も強く、犬と比べるとそれほど飼い主に懐かない動物だと思っている人も多いだろう。
しかし英国に住んでいるある猫の驚くべき行動は、そんなイメージを劇的に変えるかもしれない。
新しい飼い主から突如姿を消した猫
イングランド東部にあるベッドフォードシャー州シリントンに住むニール・ペインさん(53歳)とリーサさん(43歳)夫妻は、3人の子どもたちが成長して家を巣立ったことを機に、飼っていた3歳のオスのトラ猫のガーフィールドを手放すことにした。新しい飼い主はロンドン北部エンフィールドに住んでおり、ニールさんたちの家から64キロほど離れている。
『Daily Star』によれば、6月8日にガーフィールドは引き取られた。ニールさん夫妻に温かく見送られ、その後はそれぞれの新生活を穏やかに始められるだろうと誰もが思っていた。
しかし6月20日、ガーフィールドは突如、新居から姿を消した。消息を絶ってから何週間も経過したある日、ニールさん夫婦は衝撃の事実を目撃する。なんとロンドンに住んでいるはずのガーフィールドが、ニールさん宅の玄関口にいたのだ。7月30日、ニールさんが玄関を開けると、目の前にガーフィールドがいて「非常に驚いた」という。「信じられませんでした。彼は鳴きながら私を見つめていました。最初は彼(ガーフィールド)だとは思いませんでした。リーサが玄関にやって来てガーフィールドの名前を呼ぶと、飛びついたんです」と当時の状況を伝えている。
どうやらガーフィールドは行方不明となっていた40日の間に、64キロもの長距離を自身の足で走り、ニールさん宅にたどり着いたようだった。ニールさんたちに抱かれているガーフィールドの表情は、どこか満足げで幸せそうだ。