「CDより小さいディスク」 と認識する声がある一方、略称の自由回答には意外な珍回答が並んだ
株式会社ワカモノリサーチが運営する10代・現役高校生向けマーケティング情報サイト 「ワカモノリサーチ」 は、全国の15歳~19歳の若者を対象に、昨年2月に生産終了した 「MD」 の認知度に関するアンケート調査を実施した。調査では、「昨年2月に生産を終了した『MD』が何だかわかりますか?」 と尋ね、その結果の一部を公表している。
MDことミニディスクは、1990年代に広く普及した録音可能な音楽メディア。CDのようにデジタル音源を扱え、好きな曲をまとめたオリジナルMDを作れることから、多くの人に親しまれた。一方で、2000年代に入るとiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーが広まり、存在感は次第に薄れていった。2025年2月28日には生産終了となり、ひとつの時代を象徴するメディアとして区切りを迎えている。
今回の調査では、MDが何か 「わかる」 と答えた若者は9.1%。およそ10人に1人にあたる水準で、認知はかなり限定的だったことがうかがえる。回答内容を見ると、「ミニディスク、CDの小さいバージョン」、「CDのちっちゃい版」、「CDに似た物でCDよりもちっちゃいやつ」 といった、見た目やサイズ感からMDを理解している声が多く寄せられた。「親が持っている」 という回答もあり、家庭内で実物を見たことが認知のきっかけになっている可能性もありそうだ。
また、「CDみたいなやつが四角いケースに入ってた」、「四角のCDみたいなもの」 など、四角い外装からMDを思い出している若者もいた。MDはディスク面を傷やほこりから守るためにカートリッジ型の形状を採用しており、持ち運びやすさも普及を後押しした。90年代後半にはMDプレーヤーもヒットし、通勤通学の場面で使われる身近な存在になっていた。
一方で、「わからない」 と答えた若者は90.9%にのぼった。「知らない」、「聞いたことがない」、「初めて聞いた」 といった回答が目立ち、すでに日常生活の中で接点を持たない世代が大半になっていることが見てとれる。MDが主流だった時代から年月が経ち、家庭に機器やメディアが残っていなければ、名前すら知らないのも無理はない。
さらに同調査では、MDが何の略称だと思うかも自由回答で尋ねている。最も多く集まったのは 「マクドナルド」 だったという。ほかにも、「ミスター ドーナッツ」 を連想した声や、「マジカルダイブ」、「モバイルデータ」、「マルチディスプレイ」、「マウンテンドライブ」 など、語感から想像を広げた回答が並んだ。
中には、「ままだいすき」、「マジデブ」、「ムーンデカ過ぎんだろ」、「まじでどうした」 といった言葉遊びのような回答や、「みかんデラックス」、「マキシマムドデカミン」、「モンゴルドック」 など、発想の自由さが際立つ答えも見られた。MDという言葉が、もはや音楽メディアではなく、アルファベット2文字の略称としてまったく別の想像を呼び起こしていることがわかる。
今回の結果は、かつて当たり前だったメディアが、世代が変わると急速に記憶の外へ押し出されていくことを示している。同時に、知らないからこそ自由な発想が生まれるという、若年層調査ならではのおもしろさも感じさせる内容だ。MDを知る世代にとっては懐かしさを誘い、知らない世代にとっては新鮮な言葉として受け取られている。その距離感そのものが、時代の変化を映している。
本調査は、株式会社ワカモノリサーチが2026年1月6日から1月19日にかけて実施したインターネットリサーチで、全国の現役高校生男女232名から回答を得たもの。テーマは、2025年2月28日に生産終了したMDの認知度と、その略称に対する若者のイメージである。
ワカモノリサーチ メディア
https://wakamono-research.co.jp/media/
「MD」に関する若者の意識調査
https://wakamono-research.co.jp/media/youth-md-awareness/
株式会社ワカモノリサーチ
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