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文:仲田拓也
ある程度収束したかに見えた新型コロナウイルスの感染拡大。しかし、31日には新規感染者が1463人と過去最多となり、第二波の危機が現実のものになりつつある。
そんな中、「新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを減らすため、エアコンの電源を切るか、運転中でも窓を開けて換気を行う必要がある」という提言が波紋を広げている。
エアコンが感染リスクを高める
英国王立工学アカデミーのショーン・フィッツジェラルド博士が作成に関わった建築サービス技術者協会のガイダンスによれば、室内の空気を循環させるスプリット型エアコンは、空気中のウイルスを循環させてしまうため、仮にソーシャルディスタンスを取っていたとしても、同じ空間にいた人に感染が拡大する危険があるという。
フィッツジェラルド博士は『The Telegraph』の取材に「もしスプリット型エアコンを使用しているなら、涼しさを犠牲にしても窓を開けて換気することが最善の方法です」と語った。そして「もし窓を開けることができず、さらに複数の人がいる場合には、そのスペースを使用するべきではありません」と続けた。