文:滝水瞳
新型コロナウイルスの感染拡大によってイベントなどの開催自粛を余儀なくされ、世界各地で結婚式を予定していた新郎新婦は開催延期や中止を迫られる事態となっている。
そんな中、あるカップルがオンラインで公開した結婚式が異例の注目を集めている。
ジョンソン首相に書簡を送付
結婚式を行ったのは、英国に住む新婦ハイジ・クロウターさんと(25歳)と新郎ジェームズ・カーター(26歳)さん。2人、ともにダウン症だ。
2年前に出逢った2人は交際を重ねて、7月4日にウェスト・ミッドランズ州コベントリーのヒルフィールズ教会で結婚式を挙げる予定だった。しかし今年3月、新型コロナウイルスの感染拡大によりロックダウン(都市封鎖)行われ、結婚式が挙げられなくなった。ジェームズさんはイギリス南部のウェーマス、ハイジさんは同国中部のコベントリーで離れ離れの生活を余儀なくされることに。
そこでハイジさんは結婚式を挙げられるよう、ジョンソン首相に書簡を送った。すると、結婚式のまさに当日にロックダウンが緩和され、数カ月間離れ離れだった2人は予定通りの日取りで結婚式を挙げることができた。
しかし結婚式の開催には制限があり、当初予定していた招待客220人を30人まで減らさなければならなかった。そこで列席できなかった参加者のためにYouTubeのライブストリーミングで配信することにした。すると、予想をはるかに上回る数の人々が晴れ姿の2人を祝福。『BBC』によると、1000人以上が当日オンラインで視聴したという。さらに公開された動画は、2万4000回も再生数を記録し、大きな反響を呼んでいる。