真剣に取り合わない地域住民とのギャップ
サリナスさんのこの行動は、単にルーカス君への思いやりを超えて、ラケルさんたちを励ましたという。ラケルさんは地域の住人たちが新型コロナウイルスを真剣に受け止めないことに悩んでおり、「病気を抱える乳児の親である私たちや他の人々がどれだけ恐怖しているのかわかって欲しいんです」と心境を明かした。
ジョンズ・ホプキンス大学によると、6月5日時点のアメリカの感染者数は187万人にも迫り、10万人を超える死者を出している。日々そんなニュースを目にするラケルさんたちが、ルーカス君のためにどれだけ気を張った生活を送っていたかは想像に難くないだろう。
未だ止まりそうにない感染拡大と緊張状態中においても、こういった思いやりが少しずつ人々の心を癒やしていくのだと感じた。