LIFE STYLE | 2020/06/05

コロナリスクのある心臓疾患の赤ちゃんのため、玄関先で人知れず祈りを捧げるAmazonドライバーに感動の声

文:山田山太
未だ猛威を振るい続ける新型コロナウイルス。多くの人の体を蝕むと同時に、精神的なプレッシャーも与え続けてい...

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

真剣に取り合わない地域住民とのギャップ

サリナスさんのこの行動は、単にルーカス君への思いやりを超えて、ラケルさんたちを励ましたという。ラケルさんは地域の住人たちが新型コロナウイルスを真剣に受け止めないことに悩んでおり、「病気を抱える乳児の親である私たちや他の人々がどれだけ恐怖しているのかわかって欲しいんです」と心境を明かした。

ジョンズ・ホプキンス大学によると、6月5日時点のアメリカの感染者数は187万人にも迫り、10万人を超える死者を出している。日々そんなニュースを目にするラケルさんたちが、ルーカス君のためにどれだけ気を張った生活を送っていたかは想像に難くないだろう。

未だ止まりそうにない感染拡大と緊張状態中においても、こういった思いやりが少しずつ人々の心を癒やしていくのだと感じた。


prev